ムゥとエマの日常
おはようございます。誄歌です。
専門学校にて掲載許可が下りたので、投稿しようと思います。
500字程度で一本ストーリーを書いてみよう。というお題に沿った一次創作の短編になります。
10分程度で書いた、420字ほどのストーリーです。
通勤のお供にしていただけたらなと思います。
それでは、どうぞです。
仕事先にTwitterと創作ペンネームばれしたのでもう隠さず生きようと思います。。。
吐き気がした。
ストレスを感じた訳でもなければ、みぞおちを殴られた訳でもない。
「うっお」
ただ少し高い天へ一瞬。瞬きをする時間もないほど刹那の時間で煽られたからだ。
「ちょ、これは。きついって」
風で人を飛ばしたい。なんて、幼馴染で、シルバーブロンドの髪に、碧い瞳、アルビノ種とからかわれるほど白い肌を持つ、今日はバラのように赤いワンピースを着たエマは、笑顔の花を咲かせている。
「いいじゃない、ムゥ。エマは楽しいわ」
そう、言って彼女はくるりと、回って浮いた裾を器用につまむと、同じように空に舞い上がった。
「………自分が飛ぶのは怖いからって、この高所恐怖症を自称する僕が飛ばされたはずなんですが」
「貴方の『またこれか』って、めんどくさそうにうんざりする顔が見たかったの」
そう言うと彼女は、僕のさらなる反論を聞くよりも先に、
「ご一緒に空を飛びませんか?」
と、手を差し出してきた。
「………はぁ、わかったよ。えぇ、是非。ご一緒させていただきましょうお嬢様」
どうだったでしょうか?
専門学校では、思いの外褒められました。
創作活動八年目にして初めてです。
では、また次の投稿で。