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04:冒険者ギルド


所変わって、泉の巨木前。まだ大勢の人で混み合ってるらしい。その人混みの多くが巨木の中へ入っていく。巨木についた門の上には『エルブス冒険者ギルド』と書かれた看板があった。その看板を見て初めて、この街の名前がエルブスだと知る。

「こりゃ中も混んでそうだな。ユーリィ!はぐれるから…て、手ェ握ってろよ」

「むー、子供じゃあるまいし…。はいはい」

かず兄に手を引かれ、ギルド内に入る。混み合う中を見回すと奥にカウンターと掲示板らしきものが見えたけど、その周辺は特に混んでいる。上は吹き抜けになっていて、なにやら葉っぱらしきものがいっぱい浮いては上に昇っていくのが見えた。

「シズ兄、あの葉っぱなんだろ」

「でかいな。…人が乗ってねえか?」

ほんとだ。よくよく見ると人が乗っているように見える。

「はいはーーい!!冒険者加入手続きをする方はこちらへどうぞー!!」

「上へ参りまーーす!!」

という、大きな声がそこかしこで響いている。

「…もしかしてあれ、エレベーターかな?」

「おー、なるほど!!ファンタジーっぽいじゃねえか!!行こうぜゆ…ユーリィ!」

「わわっ…引っ張らないでよー!」

カウンターのある側の対面に、柵が設けられている。そこが葉っぱの発着場になっているようだ。列に並び、数分待てば順番が回ってきた。

「はいはいはい、次の方乗ってください!5人までですよー!外側には立たないで!」

と、エプロン姿のエルフのお姉さんが呼びかけてる。職員の人かな?

「それでは参りまーす!!」

きらきらと燐光を散らしながら葉っぱが浮き上がっていく。数階分が吹き抜けになっていて、天井は果実のような意匠の照明が無数にぶら下がっていた。

「5階受付でございます!お帰りの際は階段、もしくは『空の葉』をご利用ください」

階段あるんかい。


5階は1階に比べればそこそこ空いていた。ここにもカウンターがあって、何人か受付をしている人がいる。

「ようこそ、エルブス冒険者ギルドへ!加入手続きっすかー?お二人さんはパーティ組んでる系?説明まとめちゃって大丈夫すかぁ?」

砕けた口調で声を掛けてきたのは、チャラいエルフの後輩ギャルな受付嬢だ。

自分で言ってても訳が分からないシュールさ…。

「あ、あぁ。2人とも冒険者に加入で。説明をお願いします」

「んじゃこの冊子をどうぞ。冒険者のしおりっす。重要なトコだけ言いますねー」

何度も説明して飽きてるのだろう。ダルそうにギャルエルフ嬢が教えてくれる。

「その1、冒険者はギルドのクエストをこなすのがお仕事っす。報酬はお金とGP(ギルドポイント)。依頼をこなせば冒険者ランクが上がって、高待遇されるようになるっす。ま、その分依頼の難易度も上がるんっすけどね。

その2、冒険者ランクは3S〜Gまでの10ランクあって最初はGからっす。クエストに定められたGPを溜めてランクを上げるっすよ。

その3、クエストにも同じくランクがあって自分の冒険者ランク以下のクエストを受けられるっす。クエストはギルドの掲示板かギルドカードで確認するっす。

その4、ギルドではクエスト手続きと素材アイテムの売却、お金の貯金が出来るっす。まぁ他にも色々出来るトコもあるけど基本サービスはその3つっす。

その5、犯罪行為はご法度っす!まぁ当たり前っすね。捕まった後は一定期間牢獄にぶち込まれるっすよー。ギルドランクも落とされるっす。

…とまぁ、こんなとこっすかね。何か分かんないことあったら質問どうぞー」

「えっと…クエストに失敗したり、長時間放置したらどうなるんですか?」

「無期限の常設クエストは特に何も無いっすねー。それ以外は達成期限が決まってるんで、それを越えれば失敗扱いっす。失敗すると達成料の半額分のお金を罰金として支払ってもらうことになるっす。期限内にキャンセルする分には基本問題ないんで、無理ならそうするのがオススメっすね。細かい仕様は冊子の方で確認するっす」

「なるほどー。ありがとうございます」


「他に質問は?…無いっすね。そんじゃ、ギルドカード作りましょー」

受付嬢さんがカウンター下をゴソゴソやって何か水晶玉を取り出してきた。

「おお、何だこれ。占いでも始めんの?」

「やだなぁ、魔力中継機っすよ。これにお二人の魔力を込めれば、その魔力と中継機の魔力が混ざってギルドカードが出来ます。そしたら魔力伝いに情報を送受信出来るようになるんっすよ。さぁさぁ、物は試しと言いますから!」

受付嬢さんは私たちの手を掴んで、水晶玉に触れさせる。

「魔力を込める…って、どうすればいいの?」

「ぐぐーーっと念じるっす!10秒くらい、ぐぐぐーっと」

「ぐ、ぐぐぐー…?………わっ!?」

魔力〜魔力〜と念じていると、水晶玉の中心に花びら型の光が湧いて、ふわっと飛び出してきた。そして、左手の手首辺りに光が吸い込まれていった。

「はい、オッケーっす!じゃ、今度は左手首を指先で3回ノックするっす!」

「おおー!!出てきた!凝ってんなぁ」

かず兄が早速試すと、さっきの花びらがカード状になって手首の上に浮き上がる。

私もやってみればカードが出てきて、投影ディスプレイが現れた。

「そのカードでクエストやランクの情報が確認できるっす。『魂の水鏡』からも同じ情報が見れるっすよ。ただし、募集クエストを見たり受けたりするのはギルド建物内じゃないと出来ないんで気をつけるっす!」

『魂の水鏡』というのはメニュー画面のことらしい。ふむふむ、便利そうだね。


「んじゃ、登録も済んだんで冒険者認定クエストをお二人にやってもらうっす!これをクリアしないと募集クエストの閲覧許可が出ないから、ササッとこなすっす!」

「早速か。どんなクエストなんだ?」

「それぞれの持つスキルに合わせて5つずつクエストがあるっす。どれか1つでもクリア出来ればいいんで、まあお気楽にどうぞ。もちろん全部クリアしてもいいっすよ」

ピコン!という音と共に、目の前にウィンドウが沢山でてくる。これがクエスト?

視界が塞がって慌てていると、ウィンドウ達は視界の右下に集まって巻紙のアイコンになった。タッチすればネトゲでよく見るようなクエストタスク一覧が現れる。

「細かい情報はギルドカードから見れるっす。終わったらまたここに来るっす!ではお二人のご健闘をお祈りしてるっすー!!次の方ー!!」

後ろに数人並んでるのを見て、私たちは急いでカウンター前から退散した。


思っていたより伸びてて有り難い限りです。

VRゲームの日間ランキングにも連日ランクインしているようで、正直びっくりしています。さっき見たら週間ランクの末席まで頂戴してました。何てこったい。

初投稿にも関わらず評価してくださった方々、ブクマ登録してくださった方々、ありがとうございます(#´ω` #)

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