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    アッレェー どうしてこうなるの???笑うな!!!アルテミス

連日の投函です。


 お互いに頭を下げあっている中その様子をギルド内で見ていた10人ほどのギルド員が、唖然と見ていた。それもそのはずである、シュルツが倒したのは、Bランクのジャイロであり、女の子達が倒した5人もCランクでジャイロ率いる狼の牙のチームで素行に問題はあるものの数多の魔物と戦い勝ち抜いてきた者達で、このギルド支部では結構な顔なのである。

 そのうちに1人が、「おいおい、何なんだよこれは、どうなってんだ。あっという間じゃねえか、何者だあの若造ども。」と声を上げた。

 別の者が「解らん」と簡素に答えた。

 また別のものが「強ええ~」と答え、だんだん声が広がり始めた。

 その声の中に「あの身のこなしと受け答えは、貴族かそれに仕えている者がするものだぞ。」という声も上がり。

 「まさか、あの若造は貴族で3人娘はその従者か???」

手出しはまずいな。という雰囲気になっていた。

 「しかしあの3人娘は、すこぶるつきだぜ。」という女好きの声も聞こえギルドの中は、何時もの喧騒を取り戻し始めた。


ロイドが「騒がしく成り始めたな、ギュンターこの6人を牢屋に放り込んどけ!!!キャサリンこの4人を客室に案内してくれ。」

 「「解りました!!!」」

 「でわ皆さん此方にお越しください。」と言い受け付けの脇を通り階段を上っていく。

それをロイドは、ギュンターと共に見ていて「どう思う???」と尋ねた。


 ギュンターは、渋い顔をして「トラブルの元」と言いきった。「だが腕はいい」とロイド。

 「まあ確かに、礼儀も正しいし、でもあの戦い方は、異常だと思います。」

 「見ていたのか???」

 「ええ、あれは武術を学んだ者の動きではありませんよ、人を効率よく殺すだけの行為です術とは言えません。それをごく自然に、息をするようにやっていました。見た目をとやかく言う気はありませんが、年齢にそぐいません。気持ちが悪い!!!」

 「お前が、そこまで言うか、驚いたぞ、どこぞの軍隊上がりか???」

 「例え軍隊上がりだとしても、まともな部隊じゃないと思います。」


 などとロイド達が頭を捻っている間に、シュルツ達は、優雅にお茶を楽しんでいた。

 「さて、当初の目的であるギルドへの登録は出来るだろうけど、此方の武力の公表は、どのタイミングですべきかなぁ???ロイドさんもキャサリンさんも信用出来そうなんだけどなぁ、こればかりはなぁ」


 [ねえ、アルテミス聞こえてる???]

 {聞こえてるし見えているわよ。}

 [どう思う???]

 {今、下でロイド達があなた達の話をしているわ、自然に人を殺せる動きの出来る、あなた達が年齢にそぐわないから気持ち悪いって。}

 [あちゃーでもこればかりはなぁ、物心付いた時から睡眠学習と普段の生活の中に取り入れられていた事だからなぁ、自分では、手加減は出来ても抑制は出来ないよ。ホムンクルスの皆だって出来ないよ、下手したら反応出来なくて殺されるよ。]

 {ええそうね、だからそれを気にするのを止めましょう、当初の計画どうり我々の戦力の一部の開示をしましょう。それだけで、その他の細かい事なんか消し飛ぶわよ。}

 [そだねー]

 {この地のギルドを選んだのは、ここの領主が信用出来そうだし、国の王や王族もまともよ。かなりの善政を引いてるわ、但し他国からの侵略と魔物の被害に頭を痛めているようだけどね。}

 [なんか巻き込まれそうだねー!!!]

 {建前としては、ギルドは独立しているわよ}

 [言っちゃたよ建前って!!!]

 {ふふふふ、来たわよ、がんばりなさい}


ドアがノックされ我々は席を立ち出迎える。

 ロイドが、入って来て遅くなったことを謝る「大変遅くなり申し訳ありません、どうぞ皆様お座りください」

 「いえ、美味しいお茶とお菓子を皆で楽しんでいたところです、おきになさらず。」と言い座り直す。そこへキャサリンが、みんなの分のお茶を入れ換えに表れて、最後にロイドにお茶を置いて立ち去る。

 「キャサリンさんは、素晴らしい女性ですね、所作も美しいしよく気がつく、流石にギルドの顔と言われる受け付けを纏めていらっしゃるだけのことはある」

 「お褒めに預かり光栄です。しかし実際は、人手が足りなくて秘書のようなことまでさせているのが現状ですよ、ですから裏にまわれば、ばたばたですよ。」

 「処でロイドさん、1つ質問をさせて頂いても宜しいですか???」

 「どうぞお答え出来ることならばお答えさせていただきます。」

 「でわ、ロイドさんは副ギルド長でいらっしゃいますよね???」

 「そうです。」

 「ならば、ギルド長は私達と会うつもりはないということでしょうか???今回の案件は、組織の長が出てきて然るべき案件だと思うのですが、そう思うのは私の思い上がりでしょうか。いかにお考えか???」

 「いや、貴方のおっしゃるとおりです。本来ならギルド長がこの場を収めるべきなのですが、現在ギルド長の席は空席なのです。実は、半年ほど前に魔物の反乱が有りましてな、私は運良く生き残りましたが、多くの戦士とともにギルド長も帰らぬ人となりました。」

 「これは、知らぬこととはいえ失礼いたしました、多くの勇敢なる戦士の方々に哀悼の念を捧げます。」と言い4人は、立ち上がり右手を胸に当て黙祷を捧げた。

 黙祷を終え皆が着席するのを待ってロイドさんが「有り難うございます、みんなもさぞ誇らしいことでしょう。」と返礼を返した。そして腹の底では(こいつらバリバリの軍人じゃねえか―」と思っていた。「それでは、他に質問が無ければ、今回の問題に方を付けたいのですが如何ですか???」

 「そうですね、お願い出来ますか。」とシュルツは答えた、でも此方も腹の底では(頭いないのかよー、どうすっかなぁー)と頭を痛めていた。

 

 「でわ早速、慰謝料ですが、切りかかったことに対して金貨20枚、暴行に対して金貨20枚、合わせて金貨40枚お支払いいたします。そして犯罪奴隷の売値なのですが、安いのは御勘弁ください、まずBランクのジャイロは金貨5枚、後のCランク5人は1人あたり金貨1枚で計金貨10枚になります。合わせて金貨50枚これで御勘弁ください。」

 「解りました、その値段で結構です。和解と致しましょう。それで肝心のギルドへの登録の件なんですが、如何なりますか???」

 「その件なんですが、貴方達は異質にすぎるのです、まず3人の女性の方々ですが、とてもお美しい方々だとは思いますが、隙がない、いや無さ過ぎる。まるで抜き身の剣のようです。そして何より貴方だ、この様な3人をさも当然と引き連れ、とても自然体でいらっしゃる。そして、高い知性と、とても高い教養を感じさせる立ち居振る舞いと言葉ずかいと気配りの数々、失礼ながらその若さで身に付ける事の出来る身分の方は限られます。例えるなら、宮廷にお住まいの方々とか、たとえどのような大貴族の方達とて貴方の様な自然体では居られない。何故なら、常に這い上がろう追い落とそうとされているからです。それは、ここの領主様とて変わりません、此処はとても危険な辺境の地、ここでハンターギルドに登録し活動するということは、どれほど力を持っていようとも命掛けなのです。我々は、半年前にそれを骨身に刻みました。ですからここでギルドに登録して活動するということは、お控えくださいませんか、御身を大切になさい増し、どうかお願い申し上げます。」

(あっれー #### 何でこうなるの??? どこで間違った???アルテミス笑いコロゲルナ)

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