始まり-決着の行方
「いってぇ、殺れたかと思ったけどな……」キャロンは壁に激突し瓦礫に頭を打ちそれを擦った。
残り二人も起き上がったことに安堵する。
そして、サラに目をやろうとしキャロンはいや3人は目を瞠目させた。
強力な結界で守られているはずの彼女の回りに結界は無く、そして
魔王が彼女の側にいたのだ。
不覚だった、と3人は思った。
サラは爆発で閉じていた目を開けた。
と、そこには信じられない光景が目に入った。
「魔……王」
魔王がすぐ側にいたのだ。
そして彼女は悟った、わたしは魔王に囚われてしまったのだと。
「この女が大切か?」
と笑う魔王に3人は歯を噛み締めた。
そしてサラは恐怖というより申し訳なさで一杯だった。
こんなに簡単に捕まってしまうだなんて、お守りも自らの結界も破られてしまうとは思わなかった、だから――
「この女を死なせたくないのであれば大人しくここを立ち去れ」
が、魔王は意味の分からないことをいった。
大人しくここを立ち去れ?
サラに他の3人も意味が分からないという風に魔王を見る。
何故、殺さないのか?
不思議でしかたがなかった。
でも、魔王は弓矢に先ほどの攻撃にと深手を負っているに間違いがなかった。この機会を逃せば確実にもうチャンスは無い。
サラは3人に向かって
「わたしのことは構わないで! わたしごと殺って」と叫んでいた。
そのサラの叫びに3人は抗議した。
「んな事出来る筈かねぇ」「何を言ってるんだ」
が、しかしサラは
「今を逃せば永久にチャンスを逃してしまうわ、お願い平和なっ平和な未来のために!!!」と3人に懇願した。
確かに、今の期を逃してしまえば確実にチャンスは訪れないであろう。
でも、世界を取るか彼女を取るかだなんて…キャロンは首を振った、が。
「サラ……」
「お願い」と儚く笑うサラに3人の心は決まった。
ここで大人しく引き下がってもサラは無事ではすまないであろう、魔王に囚われてしまったのだから。
ならサラをみすみす殺されるのならばサラの願いを叶えて――
3人は一斉に魔王とサラの二人を攻撃した。




