魔王-輪廻転生
あれからシャーラを失ってから俺は何百年にも渡って人間を滅ぼしてきた。
人間共を殺っているとあいつらに殺されたシャーラが報われるようなそんな気がした。
殺して殺してそうするうちにいつしか魔王といわれるようになり魔族を束ねるようにもなっていた。
そんなある時だった、勇者といわれる人間が現れ魔族を倒すようになったのは。
それからというもののどこの国を襲っても邪魔が入るようになった、忌々しい存在。
そんな勇者一行が魔王城へ向かい旅に出た という報告があった。
魔王城があるここら辺一帯は我ら魔族の住処でもある、そんな場所に勇者でもたかが人間が近寄れる筈もない
そう高をくぐっていた。
それが間違いだった。
否―これは運命だったのかもしれないと
勇者一行にいた彼女を見つけた時にそう思った。
容姿はシャーラとは似ていなかった、だがしかし
その魂に惹かれてしまった
一目見て俺は少女が彼女の生まれ変わりなのだと理解した。
よりによって、彼女の生まれ変わりが勇者一行だったなんて……それも俺を倒すために来ただなんて
復讐とはいえ長年命を奪い取ってきた報いなのかと俺は嘲笑い
俺は突然攻撃を繰り出してきた勇者を薙ぎ払った。
それから勇者たちはいっせいに攻撃を仕掛けてきた、が正直弱すぎて話にもならなかった、しょせん人間だ
ここまで辿り着いたとて俺に叶うはずもなかった。
けれど、俺はどうするかこの後のことを考えていた。
ここでこいつらを殺すことはなんてことない
が、彼女は……
俺には出来ない、人間側についているとはいえ彼女を殺す事なんて……たとえ俺の顔を見ても前世のことを覚えてないとしても、だ。
そんなことを考えていた時だった
俺は油断しすぎていたのかもしれない、そうコイツらが城にたどり着くはずがないと下に見ていた時から。
弓使いの男が放った、聖なる弓が肩を貫通したのだ。




