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因果律のレイン  作者: テンペスティア
A.C.L (因果律の復讐)
74/76

反撃開始

 「雨音、その”望み”って・・・」


 響が問うと、雨音は快く答える。


 「そうね。錫と友達になる事よ。私は今まで敵対してきた錫を

  彼自身だとは認めないけれど、あの時私を助けてくれたのは紛れもなく

  錫の意思による物だと思っているわ」


 雨音はそう言うと、響、朝江にもリブーストを受ける事を勧める。

 それを聞いて響、朝江と続けて因果律を覚醒した。


 「これで、アナザーが戻ってきましたね。私も戦闘は苦手だから、彼女に

  任せられて安心です。それでは、アナザー!」


 響が例の如くアナザーを使用する。それによってアナザーの人格が形成され、

 表れる。


 「と言う事で私の出番の様だ。それに鍛冶の他にも例に習って新たな因果律に

  目覚めた」


 アナザーが久しぶりと言わんばかりに言う。

 そしてもう一人、朝江も羅刹として覚醒した。


 彼女は過去、自らの姉の命を奪った要因である羅刹を、そして因果律を憎んでいた。

 しかし今は自分自身も羅刹となったのだ。だが彼女は以前程その力に違和感や嫌悪感を

 覚える事は無かった。それは、因果律によって救える命や救えない命がある事に

 気が付いたからであろう。

 かつてアリスに操られていた錫によって殺害されたヘーゲルの姿は今でも朝江の目に

 焼き付けられている。


 「ところで山本錫。アンタはヘーゲル・カタパルトさんを殺した時どう思った?」


 朝江の突然の問いに錫は少し驚く。が、彼はそれに答える。


 「苦しかった。辛かった。ヘーゲル先生はまだ幼かった僕がその大学での勉強や

  見学を快く許してくれた。彼は学ぶ意欲があれば老若男女問わず受け入れ、

  何でも教えてくれた。そして僕の恩師を自らの手で殺める事が何よりも自分を

  許せなかった。それに君にも心傷を負わせてしまった」


 錫が拳を固く握り言った。それに対して朝江は言葉を投げ掛ける。


 「これでハッキリしたよ山本錫。素のアンタは何も間違っちゃいない。

  倒すべき相手が誰なのか、これできちんとケリを付けられる!」


 朝江の激励に錫は少し涙ぐみながら感謝する。


 「よし、兎にも角にも内部からアリスを叩く!外へ出て驚かないでよ、

  巨大ロボットがいたとしてもね!」


 錫がそう言うと、彼の前にずいと雨音、アナザー、朝江の三人が並ぶ。


 「さぁアリス。私達の新たな因果律を見せてあげる!!」


 雨音がそう言うと、雨音ら三人がはぁぁ、と気合を溜める。

 そして、解き放つ!


 「因果律、貴方への手向け(ヒルテンタッシェル)!!」


 アナザーが叫ぶと、その力が赤とオレンジの光となって雨音に注がれる。


 「因果律、信託の絆(ネクサス・ロード)!!」


 さらに朝江が叫ぶ。そしてその力は紫、青の光となり雨音に注がれる。


 「因果律・・・・・・」


 すると、雨音の周囲に黄緑、黄、水色の光が収束する。

 そしてそれらの光は弓矢を形成した。それを雨音はぐっと構える。


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 「くっ・・・・・・そろそろ持たないか・・・!」


 その頃外部では、アリスの動きを止めるためにデウスエクスマキナが奮闘していた。

 アリスに動かれると、恐らく内部の雨音らに某かの影響を及ぼすからだろう。

 しかし、それももう持たない。その時だった。


 「・・・雨?」


 先程の爆風でよもや満身創痍の鈴が上空を見上げる。空からは雨が滴る。しかし、

 この雨は普通の雨と比べて、”異常”だった。


 「虹色の、雨?」


 そう、その雨は虹色だった。そしてこの雨は、勝利への凱歌となる・・・。

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