少女
「遅くなったな二人共、だがもう大丈夫だ!」
苦戦を有する晴斗、錫の両者の眼前に、遥、雨音、響、朝江が到着し、
アリスの生み出した巨人に一撃を食らわせる。
錫は彼女らの纏うA.C.Lを見て、それが新たなる能力を持っていると気付く。
それに、さっきの攻撃を与えた朝江のA.C.Lは、見覚えのある物では無かった。
「それが・・・新しい装備?」
ああ、と感嘆の声を漏らす錫の問いに雨音は静かに頷く。
雨音の装備している002はAレインを発射するモジュールを増加させ、装甲も追加されている。
響が装備しているのは001。ようやく完成したそれには日本刀を思わせる鞘、そして
グリップ部分。これを引き抜く際に想像ーーー脳波と同期した物質構成信号により好きな形へ
刀身を変形させる。
朝江が装備している003は前回解説した通り、ケルベロスユニットを操作し、さらに巨人に
猛攻を続ける。
その攻撃によって巨人は態勢を崩し、ケルベロスユニット三機に”貪られていく”。
「そんな図体だけの野郎、何て事無いんだよ!!」
朝江が叫ぶ。アリスはなおも傀儡を召喚する。しかし、それらも三人のA.C.Lによって
次々と倒されていく。
その光景を見て、アリスは呟いた
「そろそろ”本気”になろうかしら・・・」
「・・・!?気を付けろみんな!」
晴斗がアリスの言葉を聞き、戦闘している彼女らに注意喚起する。
が、その言葉も手遅れだった。
その瞬間、一瞬でA.C.Lが稼働終了する。
「な!?動かない・・・一体何が!?」
そう口にした雨音はアリスの方を見る。すると彼女は不敵な笑いを浮かべていた。
そして彼女はクリエイトを使おうと画策した晴斗へ手をかざす。
すると途端に晴斗の胸部が窪み、心臓を潰した。
「何だ・・・こりゃ」
晴斗がそう言い残すと大量の血液を口から流し、失命した。
「クリエイトを使われるのは嫌だもの。それじゃあ次はーーー」
アリスが遥へと手をかざす。が、その伸ばした左腕は響の持つ可変刀剣、A
へパイストスによって断ち切られた。それを皮切りに響の持つ日本刀を模した形となっている
Aへパイストスがさらなる斬撃を加える。
「助かったぜ、クリエイト!・・・・・・ぐっ!?」
響の猛攻を受けてなお、アリスは遥に先程晴斗を葬った超自然的攻撃を与える。
しかし、遥は血を吐きながらもアリスを真っ直ぐ向き、煽る。
「へへへ、死ぬんだぜ・・・アリス。お前もな」
含んだ言葉を残した遥が倒れる。それを見た錫はすぐさま晴斗、遥を傍に寄せ、リヴァースでの
再起を図る。しかし、アリスの力によって錫ごと彼らの付近が大爆発する。
そのまま遥、晴斗の死体は上空から四散し、同じく錫も地上へ落下する。
「そんな・・・」
雨音がそう呟き、下を覗く。だがすぐにアリスの方を睨む。
「これで敵三体の処理、完了。残る三体も、排除・・・・・・っと、いけないわ。
この力を長く使うと私を見失ってしまうわ。あとは貴方達だけ。さあ遊びましょう?」
アリスの言葉に雨音が叫ぶ。
「私はーーー」
「貴方の存在を許す事は出来ない・・・!!」




