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因果律のレイン  作者: テンペスティア
Rain of Causality Law
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ジャミング・ストーム

 「それが貴方の因果律・・・・・・」


 「鍛冶(かじ)、私はそう呼んでいる。持っている鉱物を

  好きな形に変換出来る力だ」


 アナザーが得意気に鎌を振り上げる。


 だからと言って鎌に変形させるのも物好きだが、

 今はそんな事を言っている場合じゃない。


 「電波障害を起こさせている犯人はあいつよ!」


 「アンブレラ!」


 雨音が叫ぶと先程と同じくオーラが男を包み込む。しかし男は動じない。


 「羅刹二人が相手か、おもしれぇ。それに、可愛い子ちゃんじゃねぇか。

  そそるぜ・・・っ!」


 男が気色悪い舌舐めずりをしている頃にはレインが炸裂していた。


 「最早恒例の様だけれど、腹立たしいのよっ!何でいっつもああ言う

  男が出てくるのよっ!!」


 雨音がレインを撃ちまくる。


 「不意打ちは止めろよぉ!」


 早速レインを放つ雨音に恐怖しながら男が言う。

 その気迫に押され、彼の因果律が解除される。


 「お、電波戻った。お前らー、こいつ雑魚だからあと1発で終わるぞー」


 荻君が携帯をいじりながら私達に指示する。彼の言葉に男が涙ぐむ。


 「雑魚って・・・・・・」


 そして逃げようとする男の目の前にアナザーが立ち塞がる。


 「雨音、ここは私に任せろ」


 何番煎じか分からないが、彼女は雨音に力を誇示する。


 「分かったわ、お願い。"アナザー"」


 アナザーが鎌を振りかざし、男に向け大きく凪ぎ払う。

 しかしその鎌は男を断ち切る事無く、下から振り上げ"投げ飛ばす"。


 「アンブレラのお陰で貴方は死ぬ事は無いわ。安心して」


 アナザーが振り向きざまそう言う。


 「投げ飛ばされたぁぁぁ!」


 男の悲痛な断末魔と共にその体は宙を舞い、頭から落下する。


 「うわ痛そうだな」


 晴斗が傍観しつつ呟いた。


 「ハァ・・・・・・私の意識もここで限界か。済まない、

  後は任せたぞ・・・・・・」


 アナザーが目を閉じ、腰を落とす。


 「・・・・・・あ、戦闘終わりましたか?」


 彼女の意識が響に戻る。そして辺りを見回すと、

 完全に気絶した男の姿を目撃した。


 「みたいですね」


 雨音が彼女の姿を見て少し笑う。


 「一方的に倒したが事情に関してはまた聞けば、良いよな?」


 荻君が苦笑いを見せ、雨音もつられて苦笑いする。


 「・・・ええ」


 「っと、電話だ・・・もしもし、荻です。あぁ、鬼原さんか?

  ああ、電波妨害(ジャミング)系の因果律に遭遇してしまって。

  それと申し訳無いんですが、研究所のワゴン1台出して貰えませんか?

  はい、羅刹の回収です。はい、お願いします」


 用件が済み晴斗が通話を終了させる。


 「研究所の人間だ。今こっちへ車を寄越してくれるそうだ。

  その男を回収がてら俺達も乗せて貰うぞ」


 「はーい」


 響が元気良く返事する。


 「・・・・・・男は私達の隣とかにしないで頂戴ね」


 雨音がじっと晴斗を睨む。


 「目が怖いぞ佐伯、それは善処するから落ち着け」


 ちなみに、晴斗と響の着用している研究所の制服には

 GPS発信器が設けられていて、こちらの居場所が特定出来る物に

 なっている。

 しかし先程の因果律のせいでこちらの位置情報も途絶えていた。


 「この羅刹、隅から隅までウザいですね。1発かましてやりたいですよ」


 響が腕を組み頬を膨らませる。


 「1発かましたんだがな・・・」


 晴斗が突っ込む。


 「見て。ワゴンが来たわよ」


 雨音が指差す方向から見えたワゴンは典型的な車種で、誘拐犯が多用しているお陰で

 雨音も軽くトラウマになっている代物だが、その車体は蛍光色(ショッキングカラー)

 で統一され、車体には"因果律研究所"と書かれていた。


 ワゴンが停止すると、運転席から女性が現れた。


 「やっほ、待ったかい?」

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