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因果律のレイン  作者: テンペスティア
A.C.L 序
56/76

《side鬼原》んで?色々勃発しちゃった訳よ。ただこのタイトル面倒臭くね?

 「因果律の雨って!?」


 「世界中の人を羅刹にすると言う事・・・!?」


 「その通り」


 彼らが振り向くと、そこには一人の見知らぬ男が立っていた。


 「誰だ!?」


 「しがない旅行者こと、山本錫でーす」


 「どう言う事だ?」


 「僕は元々幽霊だったからねぇ。こう言う憑依とかも

  出来るんだ」


 彼は言い終わると、ヘーゲルを見て会釈をした。


 「これは先生。お元気そうで何よりです」


 「老人だと言って舐めるなよ!」


 そう言うとヘーゲルの爪が伸び、鋭く尖る。


 「あれが司書さんの因果律!?」


 「ワシとて羅刹じゃ。お前なぞこの手で・・・ぐぁぁっ!」


 「カタパルトさんっ!」


 突然ヘーゲルが頭を抱え、苦しみ出した。そして、苦悶の果てに

 彼は意思を失う。


 「ヴぁヴぁヴヴヴヴぁ・・・・・・」


 「先生もリヴァースによって覚醒した羅刹だ。つまりおもちゃに

  出来るっ・・・!」


 「ヴぁヴぁヴぁヴぃいいいいい!!」


 ヘーゲルが叫びながらこちらへ襲いかかる。

 ヘルマン、鬼原は因果律を持ち合わせている訳が無く、

 ただ避けるしか無かった。


 「危ねっ、逃げるぞホ―エンハイム君!」


 「はいっ!」


 そして、二人と傀儡と化したヘーゲルが大学内を駆け巡る。

 逃げ惑う人々の中を通らず。彼を誘導する。


 「指定したポイントはそこの庭園か」


 「鬼原さん、何やってるんですか案内図なんか開いて!?」


 「そこに呼んでるんだよ、招君をさ」


 大学の構内を抜け、庭園へ駆けだす。そこに丁度朝江が着陸した。


 「お待たせしました!」


 「今日は残念ながら対人なんだ。丁重に頼む」


 「と言ってもどうすれば・・・」


 「ヴぃヴあああああ!!」


 朝江が惑っている間にも傀儡と化したヘーゲルが迫る。


 「まずい・・・A(アーティフィシャル)アンブレラ!」


 朝江がアンブレラを発生させ、ヘーゲルの猛攻をかわす。


 「一体どうすれば・・・」


 「殺せば良いんじゃない?」


 そう言って現れたのは山本錫だった。

 彼の姿は他人の体を借りて、変わり果ててしまったが、その

 口ぶりから、朝江は山本錫と判断し、戦闘態勢を取る。


 「身構えるなよ、紛い物の羅刹さん。このリヴァースは

  唯の因果律じゃ解けない」


 「殺すしか無いんだぁよぉ」


 山本錫が下品な高笑いを浮かべる。その騒々しい声が朝江の神経を

 逆なでる。


 「こんのぉぉぉーーー」


 「待て招君!」


 顔をしかめ、怒りを剥き出しにする朝江の肩を鬼原が叩く。

 

 「ありゃ罠だ。今君が飛び出して行ったら私達、そしてこの

  書物はどうなる?山本錫がこんな所まで来た理由ってのは

  恐らくこの本だろう。ここに彼の秘密が書かれている」


 鬼原が山本錫に視線を合わせる。そこに佇む彼の表情は

 変わる事無く、不気味な笑みを浮かべている。


 そして、鬼原はその本、”アリス”をぎゅっと抱えると、

 走り出した。


 「ははははははは!行くぞホ―エンハイム君!」


 さらにヘルマンもそれに続き、逃げる。


 「なっ!」


 山本錫も一瞬驚愕したが、すぐにヘーゲルを向かわせる。


 しかし、彼の動きを朝江が止める。


 「どうやればこの因果律を解除できるんだ・・・?」


 「だから殺せばいいの」


 朝江の背後から突如山本錫が現れ、羽交い絞めにされていたヘーゲルを

 懐にあったナイフで突き殺した。


 「ヴぁああああああああ!」


 さらに、執拗に彼を刺していく。その返り血が朝江にも飛ぶ。

 彼女がヘーゲルを離すと、ヘーゲルの死体が倒れる。


 「ほら、生かすのは難しいけれど、殺すのは簡単さ。

  簡単に考えようよ。仕方無かったんだ。って」


 「仕方…無かった・・・」

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