《side鬼原》ウィッス!またまた主人公だぜ!待てよオイ!なんだこれ!?
「それで、そこにいるおじいさんがここの司書の
ヘーゲル・カタパルトさん」
「ん?なんじゃ小僧。そいつぁ客人か?」
そのヘーゲルと言う壮年男性が鬼原を見て、
ヘルマンと親しく会話する。
「はい。こちらが日本の因果律研究の権威、レン・キハラです」
「あ、あいきゃんとすぴーくいんぐりーっしゅ」
「ワシも英語は話せんよ。日本語は分かるから安心せい」
「たはは、そうでした」
「まぁいい。今日は何を見に来たんじゃ?」
「”wichtige Dinge”」
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「これが山本錫の復活に関する書・・・?」
「ん?お主、今ヤマモトスズと言ったか」
「ええ。やはりカタパルトさん。あなた知っているんですね?」
鬼原が尋ねると、ヘーゲルは遠くを見つめ、呟いた。
「ワシの元教え子じゃった。まぁ、そのよしみか知らんが
因果律研究に協力する様言われてな。彼の研究所で活動していたんじゃ」
「そうか・・・それっていつ頃の話ですか?」
「二年前、あの時ゃ酷い目に会ったわい」
「二年前?」
ヘルマンが鬼原に問う。しかし鬼原はそれに答えず、
ヘーゲルに詰め寄る。
「なぁカタパルトさん。あなた羅刹か?」
「・・・・・・ああ。そうじゃよ」
ヘーゲルが鬼原の質問に肯定した。
「え!?」
「ありゃあの時に自衛隊の攻撃を受けたからじゃな。
んで、山本錫の小童に蘇らせられたんじゃよ」
「分かった。カタパルトさん。あなたの身は危険だ。山本錫の
因果律によってあなたは傀儡にされかれない。今こちらの
対羅刹の人員を要請し、保護させて貰いますよ」
「ああ。好きにしとくれ。ただ」
ヘーゲルが言葉を続ける。
「その書、”アリス”を読んで行ってくれ」
「勿論ですよ。私もこれを読む為にここへ来たのですから」
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鬼原がその”アリス”と書かれた書物のページをめくる。
そしてヘルマンがそこに書かれた言葉を訳す。
そこに記されていたのは、極秘研究とされていたイリアステルの
存在と真の錬金術。そしてーーー。
「これは・・・」
「永遠を与える存在、”アリス”と記されています。
この存在は・・・イリアステルを生み出す神格。亡者を
現世に戻す力、理想の少女と言う意味を持つこの存在の目的は・・・」
「因果律の雨を降らせる事・・・」




