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因果律のレイン  作者: テンペスティア
A.C.L 序
54/76

《side鬼原》ウィッス!またまた主人公だぜ!待てよオイ!なんだこれ!?

 「それで、そこにいるおじいさんがここの司書の

  ヘーゲル・カタパルトさん」


 「ん?なんじゃ小僧。そいつぁ客人か?」


 そのヘーゲルと言う壮年男性が鬼原を見て、

 ヘルマンと親しく会話する。


 「はい。こちらが日本の因果律研究の権威、レン・キハラです」


 「あ、あいきゃんとすぴーくいんぐりーっしゅ」


 「ワシも英語は話せんよ。日本語は分かるから安心せい」


 「たはは、そうでした」


 「まぁいい。今日は何を見に来たんじゃ?」


 「”wichtige Dingeとっておき”」


--------------------------------------------------


 「これが山本錫の復活に関する書・・・?」


 「ん?お主、今ヤマモトスズと言ったか」


 「ええ。やはりカタパルトさん。あなた知っているんですね?」


 鬼原が尋ねると、ヘーゲルは遠くを見つめ、呟いた。


 「ワシの元教え子じゃった。まぁ、そのよしみか知らんが

  因果律研究に協力する様言われてな。彼の研究所で活動していたんじゃ」


 「そうか・・・それっていつ頃の話ですか?」


 「二年前、あの時ゃ酷い目に会ったわい」


 「二年前?」


 ヘルマンが鬼原に問う。しかし鬼原はそれに答えず、

 ヘーゲルに詰め寄る。


 「なぁカタパルトさん。あなた羅刹か?」


 「・・・・・・ああ。そうじゃよ」


 ヘーゲルが鬼原の質問に肯定した。


 「え!?」


 「ありゃあの時に自衛隊の攻撃を受けたからじゃな。

  んで、山本錫の小童(こわっぱ)に蘇らせられたんじゃよ」


 「分かった。カタパルトさん。あなたの身は危険だ。山本錫の

  因果律によってあなたは傀儡にされかれない。今こちらの

  対羅刹の人員を要請し、保護させて貰いますよ」


 「ああ。好きにしとくれ。ただ」


 ヘーゲルが言葉を続ける。


 「その書、”アリス”を読んで行ってくれ」


 「勿論ですよ。私もこれを読む為にここへ来たのですから」


-------------------------------------------------------------------


 鬼原がその”アリス”と書かれた書物のページをめくる。

 そしてヘルマンがそこに書かれた言葉を訳す。

 そこに記されていたのは、極秘研究とされていたイリアステルの

 存在と真の錬金術。そしてーーー。


 「これは・・・」


 「永遠(イデア)を与える存在、”アリス”と記されています。

  この存在は・・・イリアステルを生み出す神格。亡者(アストラル)

  現世に戻す力、理想の少女と言う意味を持つこの存在の目的は・・・」


 「因果律の雨を降らせる事・・・」

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