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因果律のレイン  作者: テンペスティア
A.C.L 序
52/76

《side朝江》和解

 「あの・・・その・・・」


 朝江が口をまごつかせる。

 その様子を見かねて雨音が話し掛ける。


 「どした?懺悔(ざんげ)か?」


 「は、はい・・・二人に謝りたくって・・・・・・」


 「マジで懺悔とは恐れ入ったな~」


 「あまりこう言う(てい)の手の平返しはやりたくないんですけれど、

  私は誤解・・・していました」


 「皆さんは、どうせ目的の為に命を捨てる奴等なんだって、

  自分勝手に憤ってただけなんでしょうね」


 「姉さんを殺した人を曲解していた、それだけです」


 朝江が荷物を整え、雨音の部屋を後にする。


 「お邪魔しました」


 「朝江さん、お茶くらい・・・」


 「お構い無く」


 「また、遊びに来てくださいね」


 戸を開け、帰路を見つめる朝江に響が微笑んで語りかける。


 「・・・・・・はい、また来ます」


 響、そして雨音の方向へ向き直し、朝江が微笑む。


 

 朝江が佐伯家を後にすると、雨音が呟いた。


 「・・・チョロいっ」


 「あのね雨音、そういう言い方すると正義振りかざして

  洗脳しているみたいで気分悪いですよ」


 「ごーーまうぇ」


 「やめい!」


 響が雨音の頭に大胆なチョップを打つ。

 雨音が頭を抱える。


 「うーいたーい!何すんのー!」


 「今の雨音はこうでもしないとパロディに歯止め掛からないですよ」


 「むー、そうだった!」


 「どうしました?」


 「もうすぐ誕生日だって言うの忘れてた!」


 雨音が目を大きく開き、嬌声を上げる。

 彼女の”ちゃっかり”な言葉に響が肩を落とす。

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