《side朝江》和解
「あの・・・その・・・」
朝江が口をまごつかせる。
その様子を見かねて雨音が話し掛ける。
「どした?懺悔か?」
「は、はい・・・二人に謝りたくって・・・・・・」
「マジで懺悔とは恐れ入ったな~」
「あまりこう言う体の手の平返しはやりたくないんですけれど、
私は誤解・・・していました」
「皆さんは、どうせ目的の為に命を捨てる奴等なんだって、
自分勝手に憤ってただけなんでしょうね」
「姉さんを殺した人を曲解していた、それだけです」
朝江が荷物を整え、雨音の部屋を後にする。
「お邪魔しました」
「朝江さん、お茶くらい・・・」
「お構い無く」
「また、遊びに来てくださいね」
戸を開け、帰路を見つめる朝江に響が微笑んで語りかける。
「・・・・・・はい、また来ます」
響、そして雨音の方向へ向き直し、朝江が微笑む。
朝江が佐伯家を後にすると、雨音が呟いた。
「・・・チョロいっ」
「あのね雨音、そういう言い方すると正義振りかざして
洗脳しているみたいで気分悪いですよ」
「ごーーまうぇ」
「やめい!」
響が雨音の頭に大胆なチョップを打つ。
雨音が頭を抱える。
「うーいたーい!何すんのー!」
「今の雨音はこうでもしないとパロディに歯止め掛からないですよ」
「むー、そうだった!」
「どうしました?」
「もうすぐ誕生日だって言うの忘れてた!」
雨音が目を大きく開き、嬌声を上げる。
彼女の”ちゃっかり”な言葉に響が肩を落とす。




