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因果律のレイン  作者: テンペスティア
A.C.L 序
48/76

アーティフィシャル・レイン

 「000、OSとの同期開始。自動稼働制御ネットワークオンライン。

  こちらからの指示を反映出来ます」


 「ナノクオーツ発生。ユニットデータリンク。自立思考回路正常。

  A.C.Ltype-p000 リヴァース、起動」


 リヴァースのアンドロイド素体が動き出す。そのモノアイに

 照らし出された物はーーー。


 「000に異常発生!」


 「何!?」


 「早かったね。まさかこんなにも早く”彼”がお出ますとは」


 鬼原はこの状況にて素早く察知する。


 「山本錫は死んではいるが消えてはいなかった、と?」


 「簡単にいえば、アイツの亡霊が取り憑いた。荻君、

  あの人形にクリエイトを!」


 「消えろ、クリエイト!」


 晴斗が甲高く叫ぶ。しかし、素体が破壊されるのみで、その四散した

 パーツ達が己の体を修復せんと動き出す。


 「うわキモっ」


 「とにかく社長、研究員を全員避難させて下さい。002は

  もう起動しますよね?」


 「こちらはユニットが二つあるんだ。あと二分あれば・・・」


 「荻君!」


 「これ以上使うと、この首のチョーカー、爆発するんだよ」


 晴斗が首元を指差す。

 彼が因果律の国家直属個人研究機関の一員になった際付けられた物だ。

 クリエイトを一日に三回使用すると起爆する仕組みになっているがその

 詳しい仕組みは明かされていない。


 「ちいっ、あの強化ガラス君に守ってもらう他無い様だな」


 「あと二分、持ってくれ・・・」


 000は幸いな事に他の研究員や傍聴室では無く、002を狙っている。


 起動の諸操作を終えた研究員が退避していく。

 残るはシステム起動に時間がある朝江のみになった。


 「000が強化ガラスを叩き始めましたよ!」


 「そのまま突っ込む気か」


 000が不気味な機械音を発しながら強化ガラスを殴りつける。


 「計算ではあと三十五秒か・・・持ってくれ!」


 あと二十八秒、二十秒、十秒、

 すると、傍聴室からでも目視出来る程の亀裂が入った。

 それを皮切りに強化ガラスが打ち破られていく。


 「あと、三、二、一・・・」


 000がガラスを砕く。そしてそのまま朝江に向かう。


 「速い!!」


 「まずい・・・」


 全員が固唾を飲み込んだその瞬間、見えた光景はーーー。


 朝江が000を投げ飛ばすシーンであった。


 「起動、成功!」


 「いよしっ!!やったねたえちゃん!」


 「おいやめろ。ってか誰だよたえちゃんって」


 研究室の壁面に叩きつけられた000に001αを装備した朝江が迫る。


 「一応レインも使えるんですよね」


 「ああ、βも同時に起動させていた。未完成の品だが良いか?」


 「構わない・・・この因果律を殺せるなら・・・!」


 朝江が背後のハンガーに搭載されていたβユニットとドッキングする。


 肩、肘、背中に追加の装甲が装着され、専用のヘッドギアが

 自動で装着された。


 「使用方法は先日送付したマニュアルの通りだ」


 「肘の部分と神経を同期させ、肘のA.C.Lを発動・・・これだ!」


 朝江が000に手を突き出し、腕に力を込めると、

 肘の装甲から黒い鉄棒が形成され、000を突き刺した。


 「人工因果律・・・レイン!」


 「憎い相手の力を使うと言うのも皮肉なものね」

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