復活の福音
時が遡り、数分前。
「クリエイト!」
「本当に瞬間移動が出来るんですね」
「ああ、見つけた!そこに親父さんがいるぜ」
「ヴぃ?ヴぃヴぁヴぁヴぁあああああ!!」
晴斗、響の存在に気付いた四楼がこちらに迫る。
「まずい!クリーーー」
このままでは間に合わない。そう判断した響は自分の
残存するナノクオーツを顧みず、アナザーを使った。
「一旦離れるぞ!」
「よし、ここからなら・・・クリエイト!!」
彼の叫びによって四楼の意識が元に戻った。
が、しかしそれと同時に響の身体に限界が訪れる。
「響!!」
「ぐあぁぁっ、このままでは、主人格の身が危険だ・・・。
無理をして済まなかったな・・・」
「くそっ、私が不甲斐無いばかりに・・・」
「いやクリエイトで体は大丈夫なんですけどね」
「何だよっ!」
響がてへへ、と笑う。
「だがナノクオーツは減ったままだ。取敢えず俺達は残存している
リヴァースで操られた人々を助ける仕事がある。
と言う訳で四楼さんに一つ頼み事だ」
「---私の新たな因果律?」
「ああ、俺のクリエイトでさっき発見した。そこの井戸から
ハーモニクスを送る相手に、ナノクオーツを供給出来る」
「なるほど、それで響ちゃんを?」
「いいえ、私より使って欲しい人がいます」
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「まずいよ鈴ちゃん!」
「どうしましょーーーー!」
「お待たせした皆!”ハーモニクス・改”!」
降車しつつ追い掛けて来る雨音から逃げていた二人に四楼が
合流する。そして、実の娘へと、新たな因果律を送る。
「・・・・・・んん、皆、父さん。・・・迷惑掛けたわね」
「良かった・・・雨音!!」
「父さん!会いたかった!!」
この時、一年ぶりに親子が出会えた。その温かな光景に
鈴、鬼原の両者が微笑む。
しかし、その幸せも長くは続かず、敵はまだ現れる。
「バイクの走行音、錫が・・・来ます!!」
「CBR1000かなこの感じだと」
「何で分かるのよ・・・」
「とにかく、このままじゃ五分後には奴が来るよ!」
「それじゃあ、皆鬼門山の麓の方に行こう。錫ならば
ナノクオーツの集積出来る井戸へ向かうだろう」
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「山本錫、貴方の動きは全て計算ずくだったのよ。
観念しなさい、ただでは殺さないわよ!!」
「んんんんん・・・追いつめられちゃったな」
「でもね皆さん、僕にはまだ必殺技があるんですよ」
「必殺技・・・?」
山本錫を取り囲む全員が固唾を飲み込む。
そして彼が言い放った言葉はーーー。
「次回に回しまーす。ご購読ありがとうございましたー」




