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因果律のレイン  作者: テンペスティア
Rain of Causality Law
41/76

復活の福音

 時が遡り、数分前。


 「クリエイト!」


 「本当に瞬間移動が出来るんですね」


 「ああ、見つけた!そこに親父さんがいるぜ」


 「ヴぃ?ヴぃヴぁヴぁヴぁあああああ!!」


 晴斗、響の存在に気付いた四楼がこちらに迫る。


 「まずい!クリーーー」


 このままでは間に合わない。そう判断した響は自分の

 残存するナノクオーツを顧みず、アナザーを使った。


 「一旦離れるぞ!」


 「よし、ここからなら・・・クリエイト!!」


 彼の叫びによって四楼の意識が元に戻った。

 が、しかしそれと同時に響の身体に限界が訪れる。


 「響!!」


 「ぐあぁぁっ、このままでは、主人格の身が危険だ・・・。

  無理をして済まなかったな・・・」


 「くそっ、私が不甲斐無いばかりに・・・」


 「いやクリエイトで体は大丈夫なんですけどね」


 「何だよっ!」


 響がてへへ、と笑う。


 「だがナノクオーツは減ったままだ。取敢えず俺達は残存している

  リヴァースで操られた人々を助ける仕事がある。

  と言う訳で四楼さんに一つ頼み事だ」


 「---私の新たな因果律?」


 「ああ、俺のクリエイトでさっき発見した。そこの井戸から

  ハーモニクスを送る相手に、ナノクオーツを供給出来る」


 「なるほど、それで響ちゃんを?」


 「いいえ、私より使って欲しい人がいます」


---------------------------------------------------


 「まずいよ鈴ちゃん!」


 「どうしましょーーーー!」


 「お待たせした皆!”ハーモニクス・改”!」


 降車しつつ追い掛けて来る雨音から逃げていた二人に四楼が

 合流する。そして、実の娘(雨音)へと、新たな因果律を送る。


 「・・・・・・んん、皆、父さん。・・・迷惑掛けたわね」


 「良かった・・・雨音!!」


 「父さん!会いたかった!!」


 この時、一年ぶりに親子が出会えた。その温かな光景に

 鈴、鬼原の両者が微笑む。


 しかし、その幸せも長くは続かず、敵はまだ現れる。


 「バイクの走行音、錫が・・・来ます!!」


 「CBR1000かなこの感じだと」


 「何で分かるのよ・・・」


 「とにかく、このままじゃ五分後には奴が来るよ!」


 「それじゃあ、皆鬼門山の麓の方に行こう。錫ならば

  ナノクオーツの集積出来る井戸へ向かうだろう」


--------------------------------------------------------


 「山本錫、貴方の動きは全て計算ずくだったのよ。

  観念しなさい、ただでは殺さないわよ!!」


 「んんんんん・・・追いつめられちゃったな」


 「でもね皆さん、僕にはまだ必殺技があるんですよ」


 「必殺技・・・?」


 山本錫を取り囲む全員が固唾を飲み込む。

 そして彼が言い放った言葉はーーー。


 「次回に回しまーす。ご購読ありがとうございましたー」

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