私の因果律
「それで、何で眼鏡の意識が・・・・・・」
「一回自爆特攻してな。そっからあいつにリヴァースを
使って貰って傀儡として動いていた。だが、
その苦しさの中で俺の”信じていた希望”が目覚めた」
「信じていた希望?」
「クリエイトの無制限使用、それが今の俺に目覚めた能力だ」
「それを使ったらあのクソ男を倒せるんじゃないですか?」
「無理、だったと言わせて貰おう」
「・・・今は傀儡をクリエイトで元の人々に戻すぞ」
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「雨音ちゃん、これで君も僕のモノだ!あっははは!」
「それは、どうかしら?」
「およ?」
「貴方のその因果律、私には効かないわよ」
SAにて始まった私と山本錫との戦い。
どこかで聞いた事のある言葉なのだけれど、
”自らが勝利を確信した時、既に自らの敗北は決まっている”。
「私のアンブレラも一応には進化しているのよ・・・」
「僕程では無いけれど、なんて進化のスピードだ!それでこそ
”特異点因果律”だよ!」
特異点、因果律・・・?一体何なの・・・?
「気になるかい?特異点因果律と言うのは簡単に言うと全ての
因果律を操作出来る因果律の事だ。君がトリガーとなった理由は
そうだね、君が二回に渡って羅刹の条件をクリアしたからだ」
「二回の羅刹の条件?」
「そう身構えるな。僕は確かな情報しか教えないよ。兎に角、
一回目は羅刹の血縁者としての覚醒。それによって
一つ目の因果律”アンブレラ”を所持した。」
「まさか・・・貴方のリヴァースによってもう一つの因果律、
”レイン”が目覚めたって言いたい訳!?」
「その通り。でもそれじゃあこの前まで因果律反応が陰性だった
理由が付かないよね」
「当たり前よっ!意味が分からないわ!やっぱり貴方の言い分を
聞くべきでは無かったわ!!」
「それこそが特異点因果律の特徴なんだよ」
---特異点因果律の特徴・・・?
さらに胡散臭い話になって来たけれど、取り敢えず彼の言葉に
耳を傾ける。
「説明長いわね。早くして頂戴」
「特異点因果律はナノクオーツが脳神経に移動しなければ
覚醒しない。もっと言えば脳神経をナノクオーツに侵食された
羅刹こそ特異点なんだ。そして、特異点因果律に覚醒
した時、自らの持ちうる全ての因果律が発言する」
「私の場合は、二個ね」
「そして進化スピードも桁違いだ」
「分かった分かった。じゃあまとめて言えば、君の因果律ならば
僕の因果律も操作出来るのだ!!」
ここまで口走った途端、彼は小声でヤベッ、と呟く。
本当にこの男がラスボスで良いのかしら?
そんな事を考えている場合でも無い。
私はすぐさま彼に攻撃を仕向ける。
「貴方のリヴァースを無効化・・・」
「失闇!!」
そう唱えると、山本錫の体が漆黒の霧に包まれる。
「ここまで出来る様になったんだ・・・!!」
「感嘆している場合じゃ無いわよ・・・」
息を大きく吸い、一拍置いて叫ぶ。
「とどめよ!・・・・・・光ンンン!!!」




