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因果律のレイン  作者: テンペスティア
Rain of Causality Law
37/76

想像する

 「レイン!!」


 次々と群がる人々に因果律を見舞う。


 「きりが無いわね・・・所長はこんなにも人々を殺し、傀儡(くぐつ)

  にしたって言う事・・・・・・」


 「いいや雨音さん、あいつはもう所長ではない。

  人類と羅刹の確執を埋められなかったあいつに所長を名乗る

  資格は無い。絶対にな」


 響さんの因果律、”アナザー”によって生まれた別人格が言う。

 確かに・・・彼はもう、所長では無い。


 「ん!?雨音さん、傀儡の奥にいるのは・・・・・・」


 戦闘をしながらアナザーが視線を後方に向け、指差す。

 その方向にいるのはーーー。


 「荻、君?」


 「・・・・・・行きましょうアナザー!!」


 「ああ!」


 私達は傀儡の集団を押しのけ、彼の元へ向かう。


 「はぁ、はぁ・・・荻君、やはり貴方だったのね」


 「くっ、私の因果律もここまでか・・・・・・」


 アナザーの制限時間が訪れ、響さんの意識が戻った。


 「そこにいるのは・・・・・・癖っ毛眼鏡!良かった、生きてたんですね!

  会いたかった!」


 「響さん彼はっ!!」


 傀儡と化した荻君に近づいた響さんに向かって彼の拳が左肩に見舞う。


 「あああぁっ!」


 彼女の悲痛な叫びには痛みと、悲しみが含まれていた。

 私が響さんに駆け寄り、身を案じていると、彼方からこつ、こつ、と

 革靴の乾いた足音がこだました。

 そこに居るのは紛れもなく・・・・・・


 「山本錫・・・!」


 「やぁ雨音ちゃん、どうだい今度のおもちゃは?気に入ってくれたかな?」


 「最低よ貴方・・・許さない!」


 「褒め言葉だねぇ。ではでは、晴斗君との奇跡の再会!

  楽しんでねぇー!」


 そう言い残すと彼は踵を返し、歩き出す。

 

 私は彼を追い走る。しかしそうはさせないと言わんばかりに荻君が

 羽交い締めにする。


 「荻君・・・!離してっ!」


 私がもがいても、荻君は離してくれなかった。

 それを見て響さんが満身創痍ながらも荻君を引き剥がした。


 「そりゃああああああ!」


 「響さん!」


 「行ってください雨音さん、この変態眼鏡は私が何とかします!」


 「でも・・・」


 「雨音さん!今あなたが行かずに誰が行くって言うんですか?

  山本錫を止められるのはあなたしかいない・・・そう思うんです。

  だから・・・・・・」


 響さんの必死の叫びを聞き、私は彼を追う。


 「よーし、このどちゃクソ眼鏡め、正気に戻してやるから待ってるんですよ!」


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 「待ちなさい、山本錫!」


 「待てって言われて待つ馬鹿がーーー」


 「レイン!」


 紺碧の槍が手をかざす先に居る山本錫を狙う。

 その槍は彼を徹底的に狙い、串刺しにする。


 しかし、その攻撃はただの足止めに過ぎない。彼は

 数秒とせずに体に開いた大穴を修復し、"復活"する。


 「ありがとう雨音ちゃん、今のリヴァースでさらに因果律が

  進化したよ」


 「これで君を仕留められるーーーリヴァース!!」


 山本錫が私へ手を伸ばし、その因果律を行使する。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


 「けど、どうやって眼鏡の意識を戻せば・・・」


 「・・・・・・その必要は無い」


 「え!?その声ーーー眼鏡」


 「俺の名前に眼鏡のめの字も無いだろ。ちょっと来い、

  肩治してやる」


 「え?え?嘘、眼鏡?何で・・・」


 「死ぬ直前にクリエイトを使った。お陰でこの通り、

  ピンピンしてるぜ。っと・・・クリエイト」


 「ん・・・肩治った!」


 「よーし、話は後でする。今は・・・傀儡を止めるぞ」


 「はい!」

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