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因果律のレイン  作者: テンペスティア
Rain of Causality Law
30/76

リヴァース

 「危ないっ!」


 「嫌ぁぁぁぁ!!」


 ーーーその時、私はーーー。


 「千代田、他の”客人”はどうした」


 「尋問中ですが・・・」


 「今すぐ彼らを呼んで来い!今すぐだ!」


 「はいいい!」


 そして連れてこられた二人は傷だらけだったのです。

 酷い尋問を受け、完全に疲弊しきっていました。


 「お前ら・・・何て事を」


 「寧々様。彼らは我らが名無家の掟を破りし無礼者、

  この様な待遇を受けてとうぜーーー」


 「千代田ぁ!!」


 「ひいいっ!」


 寧々さんは、その時自らが納める一門の掟を知っていながら、

 彼らを擁護してくれたのです。

 そして、寧々さんは錫に一つお願いをしたのです。


 「山本錫・・・・・・」


 「うるさい・・・お前ら全員殺してやる!」


 「分かっている。お前らに凄惨な諸行を与えた罪はここにいる

  全員にある。だがその罪は私だけに償わせてくれ」


 「あんたなぁ!話は聞いたよ・・・・・・お前らのトラップで鈴が

  死んだって!お前らのせい、お前らのせいだ!!」


 「その事も承知している、ただ・・・お前の力、”因果律”さえあれば、

  彼女も救える」


 「そう、なのか、ん?何だ因果律って!?」


 「お前らが手に入れた神が如き超力の事を名無一門ではそう呼んでいる」


 「まぁ名前なんて今はいい、本当に鈴が救えるんだな?」


 「ああ、私には見えるさ、お前らの因果律が」


 難しい言い方ですが寧々さんによるとこれは因果律では無い

 妖力による作用ですが、体内のナノクオーツの性質から、

 どのような因果律なのか、とういうのを当てる力みたいですね。


 「兎に角そこに眠っている妹を助けてやるんだろう」


 「ああ、勿論だ」


 錫がてをかざすと、私の体の傷がたちまち治り、

 むく、と起き上ったのです。


 「私、どうして?・・・二人共!その傷は!!」


 「心配するな鈴ちゃん、俺達は簡単なアンケートをしてただけだ」


 「アンケートでこうなる物かよ・・・」


 そう言うと兄は寧々さんに近づいていきます。


 「お前が名無家当主、だな?」


 「ああ、その通り、私は名無一門現当主、名無寧々だ」


 「ならば今度はお前らの知っている事を洗いざらい聞かせて貰うぞ」


 「でないと、死ぬ」


 その時の錫の眼差しにはただならないおぞましさがありました。


 あの怒りが、今、彼をあの様な罪へと堕としたのかも知れません。


 「大丈夫だったか、鈴」


 「うん」


 「よし、この?名無が言っていた因果律?か。それは

  個別の名前では無いのだろ?」


 「ああ」


 「なら、今日から僕の因果律の名は”リヴァース”だ」


 「再生、か?」


 「いいや、生まれ変わる。そう言う意味だ」

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