寧々
「話している間に静岡SAまで到着しちゃいましたね」
「じゃあ休憩タイムにしよっか」
車から下車しサービスエリアへ入る。
そこに設置されているフードコートにて朝食を食べる。
食べるメニューを注文し、テーブルを囲み座る。
すると、全自動で食品が作られ、注文カウンターの前に置かれる。
皆の食べるメニューを見渡し、鬼原が呟いた。
「よし、朝食にしては皆ラーメンかぁ。少し重いが
その位が丁度良いや」
「では頂きましょうか」
全員で手を合わせ、麺をすする。
「旨っ!何これスゴイよぉ!」
「蓮ちゃん、落ちついて食べないと喉に・・・あっほらぁ」
「鈴さん」
「どうしました?」
「さっきの・・・所長と貴方の過去、教えてくれないかしら?」
「ええ、分かりました。あの後、錫とダゴンは自らの力、後の因果律を
解明する為に動き出しました・・・・・・」
・・・・・・その中で今回の事情と何か接点があるであろう名無家の者と
コンタクトを図りたかったが、彼らの実家には何某かの
結界が張られていて、鈴達は入れない、筈だった。
錫達が他の場所に研究しに行っている間、鈴は名無家があると言われている
裏鬼門山にて暇を持て余していた。
そんな時、一人の少女を見つけました。
彼女は私にこう語り掛けました。
「お前、私を探しているのか?」
「え?」
「我の名は寧々。お前は・・・禁忌の子か」
禁忌の子。聞き覚えの無い言葉に私は首を傾げました。
すると寧々と名乗る少女は手をこまねき、私に来るよう求めました。
「こっちだ」
彼女の向く方向には雑草しか生えておらず、家がある様には見えませんでした。
しかし、彼女が呪文の様な言葉を唱えると、突然颶風が
辺りの草を散らし、目の前には”名無”と表札に書かれた門が
現れました。
「一種の幻術結界だ。とにかく中に入れ。禁忌の子と言えど客は客。
適当にもてなそう」
彼女はなんの躊躇い無くその門をくぐりました。
彼女の存在が、その時の、いいえーーー
今の私を支えてくれているのです。




