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5 メイキング・オブ・グラム

キャラクター作成においてグラムはゲームの情報を軽く検索して取得してからゲームを開始した。キャラクターメイキングに関しては「多岐に渡る」と言われており、項目がある程度存在する。ポイント振り分け方式でほしい能力をポイントを消費して取得するようだ。【英雄の末裔】, 【天性の才能:剣】, 【戦略眼】など色々なスキルが存在するが、その効果の程がよくわからないグラムは自分なりの判断でいくつかを取得していった。


取得した主なスキルは、【両手利き】、【二刀流】、【魔術の才能】、【家宝】といったところだろうか。戦闘スキルに関してはよく分からないながらも【特殊武器:刀】と【魔法技能:火】、【魔法技能:水】、【魔法技能:風】、【魔法技能:土】、【即時魔法】と選んだ。最初から使用できる武器に【銃】があり、これは基本的に誰でも使うから決まっているようだ。

【即時魔法】は魔術師系から派生した、簡単な魔法を集めた魔法体系らしく、初級魔法と併せることでその属性の即時魔法を使えるようになるらしい。【即時魔法】の利点は発動させやすく詠唱時間も短かい。欠点は威力が低いのだそうだ。


攻略サイトを見て知ったのだが、即時魔法で使用頻度が高いものに【|加速〔アクセル〕】というものがあり、これを使用することで一時的に移動速度を上昇させ、射撃を回避するのが基本となるらしい。


また、冒険者、ということでスカウト技能から【気配探知】、【罠感知】、【罠解除/設置】を選んだ。さすがに【すり】などを選ぶことはせず、また、【奇襲】などもポイント不足のために除外した。


魔法に関しては【ブースト:火】、【ブースト:水】、【ブースト:風】、【ブースト:土】、【魔力剣:火】、【魔力剣:水】、【魔力剣:風】、【魔力剣:土】を習得した。これもポイントが不足しているために、【ファイアーブラスト】などの基本的な攻撃を選ばなかった。銃があればどうにかなるだろう、という考えが甘いのかどうか試してみることにする。銃から発射される【マジックレイ】は最初から習得していることになっており、専門強化が必要ないなら即時魔法は習得しなくてよいらしい。だが銃を使うキャラクターは近接戦を行う場合が多いので、ほとんどは即時魔法を習得するそうだ。


多くの技能を習得した影響で技能ランクとしては低いのだろう。それぞれにつぎこむポイントが低くなったがどういったゲームか分からないのでまずはお試し、という事で割り切った。


【家宝】に関しては刀を選んだ。この能力によって、最初から一本の刀を手にいれることができた。なにやら特殊な性質になるらしく、キャラクター専用武器になり、一時的に使用不可になることはあるが、消失(ロスト)しないらしい。


そして成長武器(グロウスウェポン)と呼ばれる武器でもあるらしい。成長武器とは素材などを使って、キャラクターと同様に成長させることができる武器で、ゲームにありがちなバッドラックでレア武器を取得できないというような運要素を排除して性能のよい武器を作っていける仕様のようだ。欲しい武器を狙ってゲームに張り付きやっとの事で手にいれる、というような事をせず手堅く自分好みの武器を得ることができる。


このゲームにはクラスという選択はない。ただそれでは話がしにくいので、クラスという考え方はある。キャラクター作成時もテンプレートが用意されていた。取得したスキルから【ウォリアー】と分類された。


そう、このゲームには種族分類があり、この中からゲームではよく見かけるエルフを選んだ。基礎能力はヒューマンより若干高目だが、柔軟性がないらしい。属性は土か風かのどちらかだったので土を選んだ。


属性に関しては、火属性が人気だそうで、そうなるとヒューマンを選ぶ事に多くなるようだ。ヒューマンはどの属性でも選択でき、光属性や闇属性ですら選択できる。しかしその分基礎能力が低い。一方で、エルフはレベルが上りにくく幅広いスキルに対応していない。闇属性魔法などは使用できないなどの制限が加えられている。


最後に装備として、刀は耐久度が低いそうなので予備を含めて4本を持ち、金属胸甲を装備し、そしていくつかの道具をバックパックへと詰め込んでキャラクター作成を終えた。


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