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「はっ!!!」
目が醒めるとそこは知らない部屋でした。
どこなのここは…!
白を基調として、可愛らしい小物類で装飾されたこの部屋は少なくとも私の部屋ではない、はず。
だって私の部屋はたくさんの本棚があって、しかも最近少しだらけていたから床に荷物が多少散乱していた。
こんな乙女ティックな可愛らしい部屋は知らないのですよ…!!
「…というかその前に…私、生きてる!?」
そうだ、私は確か暴走車に撥ねられて…多分死んだはず。
あの身体の痛みは夢ではなかった。
なのになんでこんなファンシーな部屋に寝ていたのだろうか…。
ううむと下を向くとこれまた可愛らしいパジャマのお出ましです。
モコモコのワンピースタイプのパジャマですな。
はて、私こんなに可愛らしいのを持ってた覚えもなければまず購入すらしないと思ったんだけど…。
とりあえず起きてみなければわからないことだらけと判断したので起きてみました。
そして脇に置いてあった鏡を見てびっくり。
「なんだこの美少女は!!!」




