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戦乙女の補習授業 1時限目

この回は、本作に登場するキーワードに対する説明補足です。希に設定に対する補足あり。


純粋に物語を楽しみたいという方は読み飛ばしてください。


読み飛ばしたところで影響はまったくありません。

 本日は『ヴァルキューレ』について。


 日本では『ワルキューレ』と呼ばれることが多いけど、本来のドイツ語の発音では『ヴァルキューレ』になります。他には『ヴァルキュリア』とか『ヴァルキリア』ともいうし、英語だと『ヴァルキリー』と呼ぶ。

 他にも『戦乙女いくさおとめ』や『戦女神いくさめがみ』と呼ぶこともある。

 語義は “valr”(戦場で横たわる死体)と “kjosa”(選ぶ)を合わせたもので、「戦死者を選ぶ者」という意味がある。


 彼女たちの仕事は、主神オーディンの命を受け、天馬に乗って戦場を駆け、戦死した勇士たち(エインヘリャル)を天上の宮殿ヴァルハラへと迎え入れること。この勇士達は、ラグナロクでの戦いに備えて、世の終わりまで武事に励むという。そのヴァルハラにおいて、彼らをもてなすのもワルキューレの務めである。


 後代には「英雄の前に現れる幻想的な恋人」というイメージを与えられました。

 一般には、鎧と羽根のついた兜で身を固め、槍(もしくは剣)と盾を持ち、翼の生えたペガサスなどに乗る美しい戦乙女の姿で表されています。

 これは多分、ワーグナーのオペラ『ニーベルングの指輪』のヴァルキューレ、9姉妹の影響ではないかと思ったりしています。

 ちなみに、オーロラは夜空を駆ける彼女たちの鎧がきらめいたものだと言われています。




あまける戦乙女いくさおとめの翼』(以下、本作)のヴァルキューレについて


 ヴァルキューレの人数については、文献などで異なります。3人とか、9人とか、決まっていないとか。


 たとえば『古エッダ』という書物によれば、スクルド、スケグル、グン、ヒルド、ゲンドゥル、ゲイルスケグル、フリスト、ミスト、スケッギォルド、スルーズ、フレック、ヘルフィヨトル、ゲル、ゲイレルル、ランドグリーズ、ラーズグリーズ、レギンレイブ、ヘルヴォル/アルヴィト、エルルーン。

 実に19人の名がヴァルキューレとして挙がっています。


 小説で19人も使っていられないので、本作ではワーグナーの『ニーベルングの指輪』を基にしています。


 ワーグナーのワルキューレ9姉妹:ブリュンヒルデ、ゲルヒルデ、オルトリンデ、ヴァルトラウテ、シュベルトラウテ、ヘルムヴィーゲ、ジークルーネ、グリムゲルデ、ロスヴァイセです。




さて次回は、『ニーベルングの指輪』のおかげで、一番有名なヴァルキューレ、ブリュンヒルデについてです。


読んでも面白くないとは思いますが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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