戦乙女の補習授業 4時限目
この回は、本作に登場するキーワードに対する説明補足です。希に設定に対する補足あり。
純粋に物語を楽しみたいという方は読み飛ばしてください。
読み飛ばしたところで影響はまったくありません。
本日のテーマは『グングニルとイージス』です。
狙ったものは全て貫く槍 グングニル(Gungnir)
魔槍グングニル。日本ではグングニールやグーングニルとも表記される北欧神話に出てくる槍です。主神オーディンの持つ槍なので魔槍ではなく『聖槍』と呼ばれるべきなんだろうけど、聖槍というと通常は『ロンギヌスの槍』をさします。
穂先にはルーン文字が記されており、柄はトネリコで作られているとされている。
相手にむかって投げつけても決して外れることなく、どのような防御をも貫く。
その上、相手を貫いたあとは、持ち主の手元に戻ってくるという、いたれり尽くせりの槍。
威力は絶大で、ジークフリートの父、ジークムントの持つ『バルムンク(グラム、ノートゥングとも)』を一撃で砕いている。
攻撃的な防御 イージスの盾(Shield of Aegis)
元々はメデューサ退治に赴くペルセウスに貸し出された、鏡のように磨き上げられたギリシャ神話の戦いの女神、アテナの持つ盾のこと。
後にメデューサの首が貼り付けられ、『見たものを石に変える盾』という、とんでもないものに生まれ変わった。
本作『天駆ける戦乙女の翼』のグングニルとイージス
グングニル
全長1メートルほどの槍状の武器。消費エネルギーは、doll本体ではなく武器自体に内臓。
両端に50センチ〜2メートルほどの伸縮自在なエネルギーの刃を形成する。
連射は出来ないが、刃を打ち出すことも可能。(有効射程距離100メートル)
ブリュンヒルデのグングニル
右腕に内蔵された小型化したグングニル。消費エネルギーはdoll本体より供給。
右手にエネルギーをまとわせ、掴んだり殴ったりしたものを破壊する。
有効射程距離は50メートルと短いが、エネルギー刃を打ち出すことも可能。
イージス
ガントレット状の防護兵器。消費エネルギーはdoll本体より供給。
手を向けた方向上下左右180°に半球面状の特殊フィールドを展開し、あらゆる攻撃を防ぐ。
手に特殊フィールドを集め、攻撃に転じることも可能。doll同士が素手で殴りあった場合、一撃目で殴ったほうのマニピュレーターが全損することうけあいである。それだけ人の手の動きを再現する機構が繊細で脆いということ。
弱点としてエネルギー消費が激しく、他のエネルギー消費系兵装との同時使用が不可能。
ブリュンヒルデのイージス
左腕に内蔵された小型化したイージス。消費エネルギーはdoll本体より供給。
小型化内蔵されたこと以外は、オプション型と変わりない。
やっぱりいいテーマが見つからなかったので、登場した武装の出展を説明しました。
簡単にですけどね。
では次回は、『第3話 激突 戦乙女の姉妹』の『第1節 驚愕 ラグナロック』にてお会いしたいと思います。
他の小説の更新もあるので、月末か来月の初めになるかなぁ。