俺、友達作ろうと思う
俺、がんばればクラス全員と友達になれると本気で思ってる
4月、高校に入ってからもう早いもので2週間
俺こと城之内葵、学校辞めようか本気で悩んでいる
それはさかのぼること1週間前になる
入学式のがあり高校生活の始まりの日、その日運悪く俺は某ウイルスに感染した
そして登校が遅れに遅れ、今週の頭ようやく登校したのだが…
周りはみんな友達がいて俺は教師に名前すら覚えられていないという始末
完全に出遅れた 終わりだ
俺にコミュ力さえあればどうにかなっただろう だが当の俺は根っからのくそ陰キャ
これが俗に積んだというやつか
さあ、これからの高校生活どうしようか
そんなことを考えながらクラスを見回すと視界の端に小柄な男子が目に入った
…一人だ 一人だ!
この潜在意識の大チャンス 逃すわけにはいかない
意を決して俺はそいつに近づいた
「ぁ…あのぉ…」
ここで俺のコミュ力のなさが分かっただろう
だがここでへこたれたら一生友達なんかできないかもしれない
「…あの!」
びくりと小柄な体が跳ねる
「な…なな…何か御用でしょうかっ」
ああ、こいつ俺と同類だ
こいつなら仲良くなれそうだと本気で確信した
「…俺、城之内葵 よかったら仲良くしてほしいなって…」
さぁ、俺の高校生活 ここから始まるか ここで終わりか…っ!
「あ…え…ぼ、僕でよければ…」
少し出遅れた花の高校生活 ここから始まった
「じゃあさ 名前 名前教えてよ」
少し興奮が混ざっているが気にしないでくれ少年よ
「え、えと 雨笹時雨…」
あまささしぐれ、と頭の中に叩き込む
「じゃあ時雨、よろしく!」
「こ、こちらこそよろしくお願いします…」
これが雨笹時雨との出会いだ ただこの時はまだ思ってもいなかった あんなことになるなんて…




