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【3…2…1…蘇生しました】
【死のペナルティにより、レベルが1低下しました】
まったく、このシステムは理解に苦しむ。レベルを下げられるのは、実際には助かるときもあるんだ。
なぜなら、死ぬ前にレベルアップで得たステータスポイントを使っていれば、それらは消えないからだ。
結果的に、より多くのステータスポイントを得るのに必要な労力が少なくて済む。
レベルが低いほど、レベルアップは簡単なんだからな。
さて、まずはあの竜に対処しなければ。
周囲を見渡し、炎の竜が墜ちた場所へ向かえる乗り物を探すが、この一帯は火の雨ですべて燃え尽きているようだ。
【星座《狩人》があなたを見つめている】
【星座《狩人》がクエストを送信してきました】
【クエスト:炎竜の歯を一つ入手し、《狩人》に献上せよ】 入手数:0/1 失敗時の罰:なし 報酬:称号《竜狩り》を獲得
【クエストを受諾しますか? はい/いいえ】
少し考えて、言う。
「おい、狩人。なぜお前の手下にやらせないんだ?」
【星座《狩人》が言うには、彼らは今、この地域から離れており、任務を実行できないとのこと】
ニヤリと笑い、言う。
「俺はあの竜にもっと多くのものを要求する」
【星座《狩人》は好奇心を持って、何が欲しいのかと問う】
笑みを深くして、言う。
「《苦痛の鎖》が欲しい」
【星座《狩人》は怒りで叫ぶ。それはただの竜の歯に対する報酬としては、あまりに価値が高すぎると】
「俺は歯だけを持ってくるとは言っていない。奴の遺体全体を譲ると言っているのだ」
【星座《狩人》は大声で笑い、嘲るような口調で言う。もしお前がその竜を倒せたら、お前を我が眷属の長に任命し、《苦痛の鎖》も授けようと】 【星座《狩人》は嘲笑しながら付け加える。だが、失敗したら、俺の猟犬になれ】
大声で笑いそうになるのを、《偽善》の能力でこらえ、平静に言う。
「受諾する」
【星座《狩人》が待ちきれない様子であなたを見つめる】
冷静に、竜のいる方へ歩き出す。道中、さっそくゴブリンの群れと遭遇する。奴らは醜い笑い声を上げながら、石斧を振り回して襲いかかってくる。
「ちっ、煩ええな」
地面を蹴り、最初の一体に接近する。素早く間合いを詰め、石のナイフをゴブリンの喉元に突き立てる。
【ゴブリンを1体倒しました】
次の一体は背後から来る。振り向きざまに肘打ちを食らわせ、気絶したところでとどめを刺す。
【ゴブリンを1体倒しました】
三体目は少し大きめだ。ホブゴブリンか? 石斧を振り下ろしてくるが、軽くかわし、足払いをかける。倒れたところに乗りかかり、ナイフを何度も突き立てる。
【ホブゴブリンを1体倒しました】
残りのゴブリンたちは恐怖で逃げ出そうとするが、許さない。追いかけ、一匹ずつ仕留めていく。
【ゴブリンを1体倒しました】 【ゴブリンを1体倒しました】 【ゴブリンを1体倒しました】 【レベルが上がりました】 【ゴブリンを1体倒しました】 【ゴブリンを1体倒しました】 【ホブゴブリンを1体倒しました】 【レベルが上がりました】 【レベルが上がりました】
最後の一体を仕留めた時、新しい通知が表示される。
【新規実績獲得】 【称号《ゴブリンハンター(銅級)》を獲得しました。ゴブリン類からの受けるダメージが10%軽減されます】
レベルを上げるのが目的だったが、新しい称号も手に入って悪くない。
“ステータス”
===== ステータス ===== 名前:カズト 種族:人間 クラス:なし ランク:E レベル:12 人生価値:450
【強化可能ステータス】 筋力: 15 敏捷 : 12 器用さ : 20 知性 : 4 魔力 : 5 耐久力 : 10 生命力 : 6 運 : 4
【固定ステータス】 魅力: 10 恐怖 : 40
未使用ステータスポイント: 15
称号 : 最初の殺戮者 ___ ゴブリンハンター(銅級) スポンサー: なし
【パッシブスキル】 高速学習《X》__不死身《A》__ 偽善《B》
【アクティブスキル】 契約《??》消費魔力: 1 ========================
よし、死んで失ったレベルも取り戻した。さて、全てのポイントを魔力に振ってしまおう。
===== ステータス ===== 名前:カズト 種族:人間 クラス:なし ランク:E レベル:12 人生価値:450
【強化可能ステータス】 筋力: 15 敏捷 : 12 器用さ : 20 知性 : 4 魔力 : 20 耐久力 : 10 生命力 : 6 運 : 4
【固定ステータス】 魅力: 10 恐怖 : 40
未使用ステータスポイント: 0
称号 : 最初の殺戮者 ___ ゴブリンハンター(銅級) スポンサー: なし
【パッシブスキル】 高速学習《X》__不死身《A》__ 偽善《B》
【アクティブスキル】 契約《??》消費魔力: 1 ========================
これで、本来の目的に集中できる。