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振り返ると、驚いた顔でこっちを見つめるリチャードがいた。
リチャードはしばらく黙って俺を見つめた後、口を開いた。
「カズト…? どうしたの、急に大声出して」
ハッと我に返る。心の中ではあの煩い星座に罵詈雑言を浴びせていたが、表情には出さず、平静を装って答えた。
「…ああ、急に酷い奴のことを思い出してな」
リチャードは少し考え込んでから、数秒後に言った。
「カズトが怒るくらいだから、とんでもない悪党なんだね」
少し笑ってから、俺は聞く。
「俺って悪い奴に見えるのか?」
リチャードは一瞬も躊躇わずに答えた。
「ううん、別に悪い人じゃないよ」
少し間を置き、笑顔を添えて続けた。
「だって、カズトは人じゃないもん。悪い人も何もないよ。けものでしょ」
少しムッとしたが、感情を抑え、ただ指で彼の額を軽くはじいた。今にも声を荒らげそうな低い声で言う。
「次にそんなこと言ったら、軽くはじくだけじゃ済まないからな」
×××
それから数分後、病院に到着した。彼を医者に預けて折れた腕の治療をさせ、俺はひとまず病院の外に出る。
「さて、魔物もだいぶ出現し始めた頃だろう」
【全体通知】
【これより、コマンド“ステータス”を発声することで、ご自身のステータス画面をご確認いただけます】
「ようやくか。あの連中を殺して得たポイントを使える時が来たようだ」
“ステータス”
===== ステータス =====
名前:カズト
種族:人間
クラス:なし
ランク:E
レベル:5
人生価値:345
【強化可能ステータス】 筋力: 4 敏捷 : 5 器用さ : 3 知性 : 4 魔力 : 2 耐久力 : 3 生命力 : 6 運 : 4
【固定ステータス】 魅力: 8 恐怖 : 32
未使用ステータスポイント: 20
称号 : 最初の殺戮者 スポンサー: なし
【パッシブスキル】 高速学習《X》__不死身《A》__ 偽善《B》
【アクティブスキル】 契約《??》消費魔力: 1
==========================
「まあ、まずまずのスタートだな。さて、ポイントを割り振るとするか」
ステータスは以下のようになった。
===== ステータス =====
名前:カズト
種族:人間
クラス:なし ランク:E
レベル:5
人生価値:345
【強化可能ステータス】 筋力: 10 敏捷 : 10 器用さ : 5 知性 : 4 魔力 : 5 耐久力 : 7 生命力 : 6 運 : 4
【固定ステータス】 魅力: 8 恐怖 : 32
未使用ステータスポイント: 0
称号 : 最初の殺戮者 スポンサー: なし
【パッシブスキル】 高速学習《X》__不死身《A》__ 偽善《B》
【アクティブスキル】 契約《??》消費魔力: 1 ==========================
「よし、これでようやくまともなプレイヤーらしくなったな」
さて、魔物狩りと行くとしようか。