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心の中でオプション2を選択したことを告げるが、システムからの反応は一切ない。


「…まあいい、とりあえず任務を遂行すれば、成功報酬は貰えるだろう」


目の前にいる青年を見下ろし、腰をかがめて彼の顔に接近する。


左手で彼の顎をつかみ、少し持ち上げる。


その表情から、この状況が相当な屈辱であり、怒りに燃えていることが伝わってくる。


嫌らしい笑みを浮かべ、囁くように言う。


「おや、初めは気づかなかったが…君、なかなか美しい顔をしているじゃないか」


リチャードは怒りと恥辱の混じった声で言う。


「離せよ」


彼は俺の手から逃れようともがくが、先の戦闘で体力は尽きている。


彼を地面に押し倒し、その上に跨がり、顔をさらに近づけて言う。


「俺は君が欲しい」


彼はこの行為に非常に困惑し、恥じらっているが、抵抗する力はない。彼は必死で俺を押しのけようとするが、無駄だ。


彼の目尻に涙がにじむ。諦めに似た、女の子のような哀願の声で言う。


「…どうか、離してください」


彼を逃がすわけにはいかない。システムの報酬が得られなくなる。


俺は彼の唇を強引に奪う。彼はこの行為に非常に驚いたようだ。


しかし、俺の行動はそこで終わらない。左手を彼の腹部から下へと滑らせる。


ついに彼の涙が零れ落ちる。


「お願いです…こんなことしないで…。欲しいものは何でもあげるから…やめてください…!」


突然、システムメッセージが表示された。


【屈辱を与えることに成功しました】


【ユニークアビリティを獲得しました】


【アビリティ名:契約コントラクト


【説明:契約のアビリティは、使用者がシステム契約を作成し、システムメッセージを通じて相手に送信することを可能にします。相手が契約に同意した場合、それは絶対的に履行されなければなりません。契約条項に違反した場合、使用者が設定した罰則が自動的に発動します。


警告:現在アビリティはLv1のため、契約内容はシステムが自動生成します。アビリティがLv10に達すると、使用者自身が条項を記述できるようになります。】


「おっ、これは極めて有用な能力を手に入れたな。これでもう、誰にも騙されたりしない」


リチャードから離れて立ち上がり、言う。


「お前の『後ろの純潔』を保ちたければ、俺の条件を受け入れろ」


彼は座り込み、涙を拭いながら言う。


「わ、わかった…条件を受け入れるよ…」


『契約』のアビリティを発動する。システムが契約書を作成し、提示してくる。


【契約条項】


1. 使用者は、相手に対する性的暴行を今後行ってはならない。

2. 相手は、使用者の恋人とならなければならない。

3. 相手は、使用者に危害を加えてはならない。

4. 相手は使用者の命令に従わなければならない。ただし、一日一回のみ命令拒否が可能。

5. 使用者は、性的な命令を下してはならない。


【契約を送信しますか?】 [はい][いいえ]


心の中で「はい」と念じると、契約がシステムメッセージとして彼に送信される。彼はその内容を読み、非常に驚いている。 俺は欲望じみた声で言う。


「さあ、素直に承諾したほうがいい。さもなければ…何が起きるか分かったものじゃないからな」 リチャードは恐れと恥じらいの中、言う。 「で、でも…僕は女の子じゃないよ?どうやって君の恋人になれっていうの…?」 俺の視線が彼の体を舐めるように見る。 細くて華奢な手足、傷ひとつない白い肌、そして約160cmの背丈。


「確かにお前は女ではない。だが、多くの女よりずっと美しい」 そう言うと、彼は少し顔を赤らめ、噛み噛みしながら言う。 「そ、そんな恥ずかしいこと…平然と言わないでよ…」 俺は呆れたように答える。 「とっとと契約に承諾しろ」 彼は慌てて言う。


「わ、わかった!承諾するよ!」 すると、システムメッセージが表示される。


【契約が完了しました】


その後、笑みを浮かべて彼に近づき、片手でその脚を、もう片方の手で背中を支え、姫抱っこのように抱き上げて言う。 「俺の恋人になった以上、お前の身の安全には責任を持たねばならん。


腕が折れている。病院に連れて行く」 リチャードはこの突然の抱き上げに驚き、そしてなぜか鼓動が早まっているのを感じ、恥ずかしそうに言う。


「僕の名前…リチャード。君の名前は?」 俺は笑みを浮かべて答える。


「カズトだ」 リチャードは忘れまいとするように、その名前を小さく反芻する。


再びシステムメッセージが現れる。


【祝贺:ユーザーはリチャードの恋人となったため、世界最大の食品チェーンの相続人となりました】


「ふふっ…なかなか悪くない」 そして、もう一つ別のシステムメッセージが表示される。


【星座《禁断の愛》があなたに微笑みかけました】


(愛読者の皆様、申し訳ありません。このような内容を読ませてしまい。しかし、すぐにその理由が理解できると約束します。ありがとうございます。)

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