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パーティー、ドラゴンを助ける(3)

サラはアレンに向き直って、アレンの両手を握った。

「あなたの魔力全部、私に貸して下さい」

「心得た」

迷わず答えて、アレンはありったけの魔力をサラに注ぎ始める。

「私の回復魔法は基本的に人間相手ですが、魔力を最大まで高めれば、もしかしたらドラゴンも」

「大量の魔力を一度に受け入れて練って回復魔法を使うとなれば、君の疲労も相当だよ」

「わかっています。だから魔力を練っている間結界は張れませんし、一回勝負です」

サラはエヴァを見つめた。

「アレンのサポート無しで、15分、持たせてくれますか」

「任せなさい」

サラの結界が消えるのを合図にエヴァは剣を掲げた。

「アイスファング!」

連続して地面に突き刺さる氷の塊が、氷の壁になってサンドセンティピードを阻んだ。

「ファイヤーストーム!」

続けて熱風が氷をあぶり、たちまち氷は解けて水たまりを作る。

氷の壁を越えようとしていたサンドセンティピードも水を嫌がって後退した。

「さすがエヴァ。自分の魔法を利用して水を作るなんて。だけどあれじゃジリ貧だ」

水はすぐに乾いた地面に染み込んでしまうし、なにより氷魔法と火魔法を二重に使っていては消耗が早い。

「これでいいのですわ! 今は数を減らすよりサンドセンティピードを足止めしたいのですから!」

水たまりで出来たボーダーラインの外側に躍り出て眼前まで迫った個体を切り捨てながら、乾きそうなところにはすぐさま氷を打ち込み溶かしていく。

進めないことに苛立った様子で、サンドセンティピードは大量の足を蠢かせて体をくねらせる。

サラはアレンから魔力を受け取りながら、たった一回の回復魔法に全部を使い切るために魔力を練り上げる。

アレンも久しぶりに全部の魔力を空にするつもりでサラに魔力を送りながら、手荷物を探った。

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