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お荷物を追い出した勇者パーティー(2)

散歩程度の気楽なダンジョン踏破と、メンバーの誰もが思っていた。

「アイーダ、あんた今日調子悪いの?」

眉を寄せながら杖の具合を確かめているアイーダに、ナタリーは訊ねた。

「体調は悪くないはずなんだけど……なんか威力がイマイチなんだよ」

アイーダの魔法は魔法そのものの習得難度も、発動した際の威力も知名度を高める要因だった。

片手で杖を払うだけで、大規模な魔法が発動して一瞬にして魔物を倒す。

そのはずだったのだが、今日はいつも通りに魔法を発動させたのに、威力が十分ではなかったのか、ボスを倒しきれなかった。

それに気づいたエリカが素早く矢を連射して倒したから良かったものの、最近はずっと二撃目のことなど考えていなかったので油断していた。

アイーダだけではない。

エリカの魔力を乗せた弓矢の一射はどんな硬いモンスターの外皮でさえ貫くと評判だったのに、ダンジョンボスでは弾かれること多数で、随分久しぶりに敵の弱点を見極めて射るという手順を踏まされた。

力自慢のギヨームでさえ、力を発揮しきれずに珍しく軽い怪我を負った。

ナタリーがすぐに治したのでたいしたことはなかったが、その程度の治癒にも魔力の減りを感じたナタリーはポーションを飲んだ。

これまでは骨折を治してもほとんど疲弊しなかったはずなのに。

ニコラスの剣は相変わらず冴えていたが、パーティー全体の士気がどうにも上がり切らない。

勇者パーティーに加入したばかりのケリーにしてみれば、これが本当に噂に名高い勇者パーティーかと疑う苦戦ぶりで、それでもダンジョンボスまでを倒し切って、なんとかこのダンジョンは踏破した。

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