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サラ、復活する(1)

翌日からのエヴァは凄かった。

アレンに底上げされた魔力で、少し上どころかかなり上のランクの魔物まで容赦なく討伐した。

サラを助けたときのグレイウルフなど、魔法無しの強化した剣の一撃で屠れるほど、とにかく急速に成長した。

食事時にはエヴァが半分怒りながら二人を褒めたたえるのも定着してきた。

「あなた、魔力の総量どうなってますの!? わたくし、今日は結構無理をしてみたつもりでしたのよ!」

けろりとした顔で食事を摂っているアレンは、まるで疲弊した様子がない。

「またサラの料理で元気になってしまいますわ。いくら討伐しても疲れないなんて、こんなことがあっていいのかしら。あとサラ、あなたが昨日繕ってくれたこの刺繍、なにか防御のスキルがついている気がしますわ。これで怪我も減ってしまったら、わたくしますますレベル上げが止まりませんわ」

これまでいくら繕い物をしても料理をしても、聖女なんだから当たり前だと言われてきたサラにしてみれば、やることなすこと褒められて照れずにはいられない。

「エヴァのレベルが上がるのが早いからそう感じるだけかも……。私なんて、まだ魔法もなにも戻らなくて……」

「魔法が使えなくても、あなたは十分わたくしたちを助けてくれていますわよ。というよりこの料理がすでに魔法ですわ」

魔物を一刀両断することは出来ても、細かな切り分けや野菜の皮向きのような細かい作業はエヴァの苦手分野だった。

エヴァが魔物を解体しているうちに、あっという間に料理を仕上げてしまうサラの手際は、エヴァにとっては魔法に等しい。

街で購入した様々な香辛料やハーブで、同じ食材でも日によってまったく違う料理になる。

鑑定などはしていないが、サラの料理レベルも上がっているようなところがある。

二人には言っていないが、公爵令嬢として手の込んだ高級料理は食べつくしてきたエヴァは、冒険者になった以上、食事はどんな味であっても食べなくてはならないと腹を括っていた。

ところが運よくサラというメンバーを得たために、想像していた硬い干し肉や乾いたパンなど、結局一度も食べていない。

「わたくしも多少なりとも煮炊きを覚えなくてはと思っているのに、サラの料理が美味しすぎてやる気になれないのは困りものですわね」

エヴァが頻繁にそんなことを言うので、なおさらサラが張り切って料理やら繕い物などしてしまうので、ここはこれでつり合いが取れているのかもしれない。

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