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元公爵令嬢、キレる(1)

昼間は地図とコンパスを頼りに街に向かって歩きながら魔物を討伐する。

天候も穏やかで、心配していた魔物の群れに遭遇することもなく、新人二人を交えたパーティーにしては順調な旅路だった。

夜になれば結界を展開するマジックアイテムで安全地帯を作りながら、サラの料理を食べて野宿をする。

地図とアレンの経験を頼りに移動したこともあり、道中で薬草を集めたり、魔物を討伐したので、到着した街では素材が高く売れた。

移動するエリアは日陰や目隠しの多い森ばかりではない。

広大な草原や砂地もあるので、それぞれの街では周辺地域に合わせた装備も売っている。

装備のチェックとポーションや生鮮食品を補充して、二日ほど宿で休んだら出立した。


岩場の影で野宿をしながら、今夜もサラの手料理が振舞われていた。

「……もう我慢できませんわ!!」

器を空にして、エヴァは叫んだ。

一緒に焚火を囲んでいたサラもアレンもきょとんとしてエヴァを見た。

「サラ! 今日という今日は言わせてもらいますわ!」

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