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新生パーティー、街を出る

パーティー結成翌日からアレンの見立てと交渉で旅の支度を整えた三人は、次の街に行けるだけの荷物を持って街を出た。

勇者パーティーはとっくにこの街を出ていたが、取り残されたアレンはいつまでも嘲笑の的だったので、出来れば長居したくもなかった。

一番体力のなさそうなサラに合わせて進む予定を立てていたものの、思いがけない体力を発揮したサラのおかげでかなりの距離を進むことが出来た。

「聖女は体力勝負でしたから!」

サラはそう言ったが、アレンもエヴァも、聖女という役職のイメージを考え直す羽目になった。

魔物はエヴァの担当だった。

嗜み程度だった剣術は魔物を倒すごとに洗練されていく。

魔物の弱点や特性はアレンがアドバイス出来た。

「他の冒険者が見たらズルいと言いそうですわ」

夕方、野宿出来る洞穴を見つけてサラが食事の準備をしている間に、エヴァは装備のチェックとステータスの確認をしていた。

すでにレベルは10を越えて、ダンジョンの低層階に挑むことも出来る。

普通は手あたり次第に戦ううちに魔物の弱点を体で覚えていくものなので、初手から弱点がわかっているというのはかなりのアドバンテージになっている。

「弱点がわかっても、攻撃するスピードと威力がなければただの情報だよ。的確に攻撃できる君のセンスがあってこそさ」

サラが作ってくれたスープを受け取って、アレンはスープの匂いに腹を鳴らした。

「うわあ、いい匂い。移動中に温かい料理が食べられるのは本当にありがたいよ」

「エヴァがアイテムボックスに食材をいれてくれているおかげです。野菜もパンも全然痛んでいないのでありがたいです」

「わたくしはアイテムボックスを提供しているだけですわ。調理したはサラですもの」

三人は言い合いながらスープを口に運んだ。

「このスープ凄く美味しい!」

「ええ。心なしか体も軽くなるようですわ」

「よかった! おかわりもありますよ!」

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