3話 ここは何処なんだ?
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3話 ここは何処なんだ?
俺は目を覚ましたが声が出なかった。何故ならそこは無窮な原生林に一人ポツンと置かれていたのだ。
いやぁ、場所とか年齢を保証してくれと頼んだのだが少し差異があったのか?
「いやいや少しどころではないっ!」
不意に一人で叫んでしまった。まぁ誰にも届かないんですが…
まずこういう窮地に立たされた時一番大事なのが冷静になること。そして体力浪費。周囲、状況の確認だ。何より水の確保だ。
人間は70パーセントくらい?水分らしいし水さえあれば1週間は生きれるらしい。昔何かで聞いた気がする。
そんな事を考え深呼吸。
「ヒィ、ヒィ、フゥー。」
少し落ち着いた気がした。
意外にこれ落ち着くからみんなもやってみ?っと誰に声をかけているのだろうか。
さて気持ちがしっかり落ち着いたのはさておき周囲だ。
周りには生い茂る草や木々。大自然そのものだ。森だからか少し涼しく空気が美味しい。他に何もない。
森なことは分かった。大丈夫なのか?
次に自分の確認だ、一通り自分を弄り顔は見えなかったがこんな感じだ。
身長:約170cm 目線が元の世界と変わらないぽい
衣服:茶色の上下の麻っぽい夏仕様。靴も茶色の運動靴だった。この世界のものだろうか?
道具:黒のポーチ 腰のベルトの横にぶら下がっている。
これだけだ。え?本当にこれがインシアさんの保証?
生き残れる自信がない。意外とインシアさん厳しくない?寂しいとか言ってくれたので少し期待してたのだが、転送先からしても少し差異があるっぽい。
流石にこのポーチに何かしら…ん?何も入ってないですよねぇ。中は未知なほど広くそしてやはり何もなかった。
なんとなく分かってました。はい。
やはり手厳しい気が…
まぁそんな事を考えていても仕方がないので。切り替えよう。
「ウシッ!」
そういって、やる気を出したが何からしよう。
まずは水源を探さなければ。
幸いにまだ朝か昼間なのだろうか太陽は真上にあった、まだ時間はある。体力の浪費も最小限に抑え移動を始めた。
とりあえず山の中腹なのかは分からないが、下に降りるのが良いだろう。サバイバル系でも下に行って道にあたることで帰還や村や家を見つけて遭難を回避したという事例を何度か目にしたことがある。
まずこういう危機的状況は優先順位を見失わないことが重要だ。
そう心がけ一時間ほどだろうか、山を下った。思っていたより険しい道ではなく体も馴染んでいるみたいであまり疲れず降りられた。
しかし何もない。本当に何もない。村など虚無である。
流石に一時間も歩いたので喉がカラカラだ。日はまだ暮れる気配はなくこの大自然の木々が暑さを遮ってくれているおかげでまだ、持ちそうだがそう長くはなさそうだ。
先程から気温が落ちてきている気がする。こんなにも運動をしているにもかかわらず、あまり暑くない。森だけのことはあって夜は寒いかもしれない。この夏仕様で大丈夫だろうか?少し焦りが出てきた。
だが忘れてはいけない。冷静にだ。
先程の深呼吸をおこなった。
「フゥ」と膝に手を置き立ち上がり、もうひと頑張りしますか。と心で一人で語りかけ村か道か水の優先順位を見失わないよう歩き始めた。
あれ?
主人公のセリフ
出産のような言葉しか発してませんね笑