1話 何が起きた?
初めまして
那々メです。
読んでもらえると幸いです。
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1話 何が起きた?
何が起こったのか理解するまでに時間がかかった。何故ならそこは黒い、いや暗黒といった方が正しい。そこに自分はいたのだ。困ったことに自分の体すら見えない。目は機能しているらしいが暗くて何も見えない。目を動かせているのかすらわからない。体の感覚もない。だが不思議と怖くもなく、何故が落ち着いていた。多分死んだのだと、理解した。
そして強烈な睡魔とともに瞼が落ちた。
どのくらい寝たのだろう。目を覚ましたら辺りはグレー一色に変わっていた。それでも自分の体を見るかはできない。視線を変えてもグレー一色なので動いているかもわからなかった。
⁇「あら、やっとお目覚めですか?」
耳から聞こえるというより、頭に直接流れ込むといった感覚である。
自分「誰ですか?」
⁇「私はインシア。と言ってもわかりませんよね。」
インシアはフフッっと笑いながら頭に直接話しかけてくる。
自分「インシアさん。ここはどこですか?」
それを聞き少し困った様なこえで話しかけてきた
インシア「そうですねぇ、なんと言ったらいいでしょうか、貴方のような魂を次へ繋ぐ担い手といったところでしょうか。」
次へ繋ぐ?やはり俺は死んだのだろうか?そしたら何故死んだんだろうか?
さっぱり記憶が抜けとんでいる。
頭を強打して記憶が抜ける事があるが、自分の身に起こるとなんといっていいかわからないが、パズルの最後のピースが見つからないまま完成したような感じだ。
自分「私はどうしたらいいのだろうか?」
そう聞くと
インシアは自分の考えた事が読めるらしく聞いてもいないことまで教えてくれた。それは生前は慈善活動や募金、人助け、などなど、何故か慰めてくれているような感じだった。そしてインシア曰く、自分には選択肢があるとのこと。そしてこの選択肢があるのは生前は報われない形で去った場合らしい。
そしてその選択肢について聞いてみた。
要約すればこうだ。
:選択肢
1.もう一度人生をやり直す。
ただし、もとの世界には戻れないらしい。さすがにインシアでも時間軸をいじることはできないらしい。
インシアって何者なんだ?心の中でふと思っただけだが、多分読まれているのか脳内へ「フフッ」っと笑い声が聞こえる。少し怖いのだが…
:選択肢
2.このまま寝てこの魂を別の宿へと移す。
少しどこかの宗教のような感じがした。キリス…まぁそんなことはさておき、これがインシアが提示した選択肢である。
俺としては2の選択肢を選ぶつもりはなかった。なぜならまだ人生を満足していなかったからだ。
理由はさておき、、、暗い意味はないからね?ネ?
俺「インシアさん!1の選択肢でお願いします。」
俺がそういうと辺りがグレー一色から緑と青が入り混じった心地よい空間に入れ替わった。
更新頻度は未定ですが、皆様のご期待に添えるよう頑張ります!