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香月 よう子さまと連歌
夜が綺麗に見える事がある
それは月が美しい初夏の夜
口唇には、ぶらり流行り唄
てくてくてくてく歩いてた
何が哀しかった訳ではない
唯、歩く度ついてくる
三日月を見上げながら
僕は声を殺さず泣きたかった
震える程美しい夜の闇の中で
僕は無性に泣きたかったんだ
夜が綺麗に見える事がある
流行りの唄が聞こえていた
私の好きな歌だった
なんだか嬉しくて近づくと
顔が涙に濡れていた
平気そうな声で歌う君
三日月を見上げながら歩く姿
ぴたり 私と重なった
滔々と流れる涙
静けさと反し 堪え切れない慟哭
秘めながら落ちていくのを
知っている
知ってるよ 知ってるよ
私も同じように 知ってるよ
呟く声を闇風に乗せ
届きますようにと
小さく歌った




