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秋月 忍さまと星歌
夜が綺麗に見える事がある
誰もいない地下道への入り口
フロントガラスから見えるライト
車内から流れるワルツ・フォー・デビー
夜が綺麗に見える事がある
見えないからこそ見える魔法
星屑が闇を溶かしながら、ちいさく瞬く
こぼれた光が、夜露となって葉をすべって、落ちた
夜が綺麗に見える事がある
雫となった一粒は やがて地を越え星になる
ここにある光も
いつか小さな輝きを放つ
ミルキィウェイを飛び越えて
夜が綺麗に見えることがある
いつか誰かが語るだろう
振り仰いだその星の
はるかなる漆黒の夢
眠りいざなう、小さなうたを




