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プロローグ 夜
五月のある夜
私は久しぶりに夜のドライブに出た
一人で走る道は
なぜか輝いていて見えて
私の心を躍らせた
地下道へのぼんやりとした灯り
碧く見える闇
信号待ちのライトさえも
その日は柔らかく輝いて見えた
夜が綺麗に見える事がある
この言葉がずっと
私の周りを巡っていた
夜が綺麗に見える事がある
その先が続いて欲しくて
私は夜の欠片だけを残して
また車を走らせた
夜が綺麗に見える事がある
この言葉に誘われて集まった唄
その先の物語を
よかったらご一緒に
この詩集は、
夜が綺麗に見える事がある
もしくは、
夜が綺麗に見える事がある
誰もいない地下道への入り口
フロントガラスから見えるライト
車内から流れるワルツ・フォー・デビー
という言葉から連想された詩集です。
目次にお名前のみ載っておられる方は、冒頭以外は全てご自身で歌われました。
連歌、と書かせて頂いた方は、主催者と返歌を繋いで一つの歌になっております。