表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あの日、空は紫色だった  作者: アナ
17/30

~過去~団結

検討する。

その言葉信じ、みんなは胸を高鳴らせながら、文化祭の準備を始めた。

裏メンバーの子たちも、雄介の許可が下りたせいか、時折小さな争いは起こしながらも、他の子に混じって準備をし、中には積極的に動く子も出るようになった。

裏の子達の目も輝いていた。


こんな能学を私は知らない。

夢の華学園が創立した時以来だ…

と、早川先生たちが呟いていた。

みんなが1つになっている。

みんなが一緒に笑っている。


「にしても…」

雄介が窓から校庭を眺めながら、そう言いかける。

重たいような寂しいような、でも喜びの感情が全くないわけではない複雑な感情が放つ空気…

雄介がそんな空気を出す理由は、何となくわかっている。

「想像してなかった?」

私は雄介に優しくそう聞いた。

「わっかんねぇ」

雄介は頭を掻きながら呟くように答えて、それ以上文章を繋げることは無かった。

校内・校庭から飛び交う声に私たちは静かに耳を傾けた…



「そっちの看板曲がってるー!」


「先輩、これはどこに置けばいいですか?」


「なあ、ステージ発表の順番ってどうなってんだ?」




こんな時間がいつまでも続いたらいいのに…

ずっとこの景色を見ていたい。





その数日後、政府から正式な返事があった。

その内容は本当は予想していたはずのことだった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ