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魔王になるには?  作者: 水原慎
第二章 交叉
98/312

3-6 ギーツを捉えたもの

長文なので分割してアップしてあります。

枝番のあるものは一つの文章です。

サブタイトルは便宜上付与しました。

 笑みを絶やさないギーツが語ったのは次のようなことだった。

 ビゼア大陸の北寄りに位置するヤンハの出身であること。ヤンハを構成する砂漠の一つを統治する漠主の子息であること。長く旅をしていて、旅先で耳にした王選びに思い立って参加を決めたことなどだった。

 ビゼアはギデルの南東にある大陸だった。ほとんどの土地が砂漠か、さもなければ熱帯域だ。中でもヤンハは砂漠でできた統令地として名高く、魔界の中でも暑い土地の代表として人の口に上る。広大な砂漠を統轄する漠主は令主と同等の扱いだ。親の地位に関して言えば、ギーツとリアは似た境遇にあった。

「まあ、この辺はどうでもいい話なんだ」

「どうでもいいなら、しないでよ」

「そうツンケンしなさんな。前振りってことさ。大事なのは、おれが美しいものが好き、ってことだ」

「?」

 リアはギーツの言葉が素直に飲み込めなかった。戸惑っているとギーツがアルを見た。

「あのドロスとの一戦は素晴らしかった。光の爆発を見た瞬間、背筋が震えたよ」

 ギーツの声には紛れもない賛嘆の響きがあった。リアもアルに視線を向けた。心の中でギーツの言葉に賛同していた。アルが体の前で両手を振った。

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