表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王になるには?  作者: 水原慎
第二章 交叉
87/312

2-17 ヴァン・キ・ラーゴに包囲されたアル

長文なので分割してアップしてあります。

枝番のあるものは一つの文章です。

サブタイトルは便宜上付与しました。

「さっさと用意しないと、さっきより危ないわよ」

 言いながら、リアが台上の残りの金属球に手を伸ばした。手にする端から無造作に左右に放り出す。金属球は一体目と同様に空中で変形し、ヴァン・キ・ラーゴに成り代わった。左右に三体ずつ配置されたヴァン・キ・ラーゴは、大きさの異なる移動の軌跡を描きつつアルの側面を包囲し、一部は背後に回りこんだ。残り二つの金属球をリアはアルの上に放り投げた。放物線を描いた金属球は他と同じくヴァン・キ・ラーゴに変化した。上への逃げ道も塞ぐ念の入れようだった。

「ちょっ! 待ってよ、リア!」

「もう遅いってば」

 アルが慌てて右手に光の刃物を出現させた。指を揃えた手を光で包んで刃先を伸ばした短剣のような武器だった。リアは顎に片手を当て、もう一方の手で肘を支えた姿で眺めていた。完全な傍観者の姿だった。

「ぼくを殺す気!?」

 一体目のヴァン・キ・ラーゴから離れようと後ろを向いたアルが叫んだ。周囲は六体のヴァン・キ・ラーゴで固められていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ