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魔王になるには?  作者: 水原慎
第二章 交叉
65/312

1-16 レガートとパートナー

長文なので分割してアップしてあります。

枝番のあるものは一つの文章です。

サブタイトルは便宜上付与しました。

「誰?」

 訊きながら振り返った。

 冷笑を浮かべたレガートが立っていた。

「見限った人間など他人と同じか?」

 鼻を鳴らしたレガートが目を細めた。酷薄さが滲み出た。

「…レガート」

 リアはかすかに顔を歪め、見つめることしかできなかった。

 レガートだと気づかなかったのは自分のミスだ。レガートが受け取ったように突き放したわけではない。気まずさはあったが、言い訳しようとは思わなかった。

 幾分レガートの出現に驚いていたこともある。宣始式のために大広間に移動した時には気づかなかった。無意識の内に考えないようにしていたのかもしれない。だが、考えてみれば当たり前だ。リアを調制士として得られなかったぐらいでレガートが魔王への挑戦を諦めるわけがない。ドロスが調制士を見つけたように、レガートも刻限までパートナーを捜し求めたに違いなかった。

 パートナーはすぐに知れた。レガートの影から抜け出るようにして女は現れた。黒い肌を持つ女性種はレガートの影が実体化したような錯覚をもたらした。

 カザイラ・ベーマ!

 リアは、レガートに連れ添う影を認めて衝撃を受けた。

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