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魔王になるには?  作者: 水原慎
第二章 交叉
63/312

1-14 調制士の覚悟

長文なので分割してアップしてあります。

枝番のあるものは一つの文章です。

サブタイトルは便宜上付与しました。

 …あれだけ激烈な相手だと調制も大変でしょうね。

 同情心のようなものをわずかに感じた。そして、すぐに拭い去った。

 他人のために割く時間もエネルギーもリアにはなかった。調制士には各々の仕事がある。リアにはアルの調制という仕事があった。調制士への就任は自己の意思により、胞奇子の誘いを受けるか否かも同様だ。調制士となった女性種はみなそれぞれの覚悟の元にここにいた。

 …あたしの場合は立場が逆だった上に、ちょっと強引だったけど。

 わずかばかりの後ろめたさを感じながら、リアは先刻のドロスの行為に思考を移した。温和に振舞う姿が意外だった。昨日、広間で見せた荒っぽさがまるでない。

 …あれで案外、協調的なのかしら? それとも表面を装っているだけか…。

 疑問と疑惑が交錯した。

 …いずれにしてもアルに近づける必要はない。あえて関わりを持つ理由がないし、むしろ危険だ。それに、最初の見立てが間違っていたとしても、追い詰められると弱いのは確実だ。精神的に穴があるのも変わりがない。

 リアは冷静に状況を分析した。

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