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魔王になるには?  作者: 水原慎
第四章 決着
307/312

4-22 位置の把握

長文なので分割してアップしてあります。

枝番のあるものは一つの文章です。

サブタイトルは便宜上付与しました。

「どうする? これだけ派手にロスしたら、最下位は確定だけど」

「やるだけやろうよ。最終試練は終わってないのに、諦めるのはヤだな」

「そうね」

 同意したリアは気づきを口にした。

「そういえば、相転儀使っちゃったけど、いいのかしら?」

「問題ないと思うよ。洞窟の中では明かりにしただけだし、移動は水の流れに乗っただけだからね。歩くことにこだわるなら、水に落ちた時点でぼくらは失格だね」

 リアは頷き、周囲を見渡した。視界は一面の野原で、目印になりそうなものは何もない。

「…まずは、位置の把握からか」

 言って、リアは背後を振り返った。

 出てきた水路が目に入る。水路は小山のような岩場の麓にあった。目を左に転じると水路と同じように口を開けた洞窟が見えた。こちらからは水は出ていない。

「あれ? これって…」

 怪訝な顔をしたリアはアルに声をかけた。

「地図、出してみて」

 言われたアルは荷物を下ろし、地図を取り出すとリアに渡した。地図を見たリアは眉間の皺を深くした。

「どうしたの?」

「うーん。まあ、いいわ。行ってみましょ」

「行くって、どこへ?」

「こっち」

 リアは野原の先を指差すと間を置かずに歩き出した。アルが慌てて追いかけた。

 二人は野原を歩き続けた。野原は広く、どこまでも続いた。遠い視界の先に森の姿が見える。求法院を取り囲む奥深い森の一部だと思われた。

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