表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王になるには?  作者: 水原慎
第四章 決着
296/312

4-11 調制士もまた

長文なので分割してアップしてあります。

枝番のあるものは一つの文章です。

サブタイトルは便宜上付与しました。

 調制士に負担を課すのは意図された行為だった。最終試練では、調制士もまた試されていた。

 魔王の後継者を選出する儀式、しかもそのためのプログラムとなれば、胞奇子を鍛えようとするのは当たり前だった。先入観に支配されて、どのような調制士もそのことしか考えないはずだった。

 リアの場合、アルに相転儀の素養がないことも影響していた。余計にアルの鍛錬しか考えられなかったのだ。

 最終試練は、調制士のことも周到に考慮に入れた者が対応できる仕組みになっていた。求法院の企てがなくとも、胞奇子と調制士は一体と言ってもいい存在だ。となれば、当然のように考えるべき事態ではあった。

 試練を突破して、調制士としての力を示してやればいい。

 リアは思っていた。

 確信があった。カザイラもナヤカも最終試練には対応できなかったはずだ。彼女たちのパートナーは強力だった。強力であるがゆえに、彼女たちは自らの役割に忠実だった。リアと同じ落とし穴にはまっていたに違いなかった。フェニアやルルカも同様だ。

 自分がきつい時には、相手もきついのだ。

 言い聞かせて、リアは心を奮い立たせた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ