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魔王になるには?  作者: 水原慎
第四章 決着
289/312

4-4 窺い知れない最終試練

長文なので分割してアップしてあります。

枝番のあるものは一つの文章です。

サブタイトルは便宜上付与しました。

 まあ、いいわ。管理者たちの思惑がどうあろうとあたしたちは生き残った。大事なのは結果であって、それが今、この状況だ。

 結論を下したリアは、ギーツとナヤカを思い出して少し心を沈ませた。

 …二人なら、生き残れてもおかしくなかったはずなのに。

 視線の先にある元ナヤカの部屋のドアを見つめた。ナヤカの部屋は一階の端、中庭に面した側にあった。使用者は、もういない。

 ナヤカからは少し前にも便りがあった。ギーツの症状は膠着しており、効果的な方法を考えついたので試してみるとあった。

 リアは、沈み込んだ思いを振り払うように静かに首を振った。

 ここまで来て足を止めてはいけない。今はアルを魔王にすることに集中しなきゃ。まだ、王選びは終わっていないんだから。

 王選びは、これからが本番だった。

 リアはドアを開けて宿泊棟の外へ出ると、渡り廊下から中庭へと進んだ。朝食のためにアルと食堂で待ち合わせていた。

 問題は、何をやらされるのかが全く分からないってことなのよね…。

 最終試練を明日に控えた今も、リアたちには内容が知らされていなかった。

 リア自身意外だったのは、最終試練に関する情報が全く入らないことだった。通常、どんな秘密も完璧な統制などできはしない。おぼろげな輪郭や断片ぐらいは洩れ出るものなのだ。なのに、それすら伝わってこない。完璧過ぎて奇妙だった。

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