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魔王になるには?  作者: 水原慎
第四章 決着
274/312

3-1 決着の後

長文なので分割してアップしてあります。

枝番のあるものは一つの文章です。

サブタイトルは便宜上付与しました。

 リアは、アルとヴァン・キ・ラーゴの模擬戦を眺めていた。決闘が終わった翌日の午前で、訓練中だった。

 ヴァン・キ・ラーゴは双剣を手にアルと闘っていた。双剣はレガートの武器を見たアルの希望だ。

 二者の戦闘を眺めながら、リアは昨日の出来事を思い返していた。

 リアは決闘の終結を見るなり駆け出していた。闘技場の観客席と闘技者の移動通路は繋がっておらず、一度外に出て再度入り直す必要があった。駆けている間、リアの胸では想いが募り続けた。

 裏側にある闘技者用の入口を抜け、通路を駆け抜けた時、アルは誰かと話していた。後で聞いた話では求法院のスタッフだ。

 名を呼んで振り返ったアルを見た途端、リアは抱きついて泣いた。周囲の目も構わず泣き続けた。どう考えても、死地に赴いて生還した恋人を出迎えた女の姿だった。

 リアは、片方の手で口を押さえて赤面した。

 …大体、闘技場の造りも悪いのよ。長い間走らされたから、胸が詰まっちゃって…。

 他人のせいにした。

 レガートの言葉は、落ち着いてからアルから聞いた。リアは平静な思いで受け取った。元々リアが欲したものではない。アルが無事に戻ってくれば、それでよかった。

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