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魔王になるには?  作者: 水原慎
第四章 決着
252/312

1-14 リアの涙

長文なので分割してアップしてあります。

枝番のあるものは一つの文章です。

サブタイトルは便宜上付与しました。

「リアは魔王への道を諦めるの?」

「?」

 アルの言葉にリアは顔を上げた。

 微笑んだアルがいた。

「ぼくの味方はもうやめるの?」

 問いかけは、出会った日のリアの言葉を指していた。リアは慌てて首を振った。

「違うわ。あたしは今でもアルの味方よ」

 アルが笑みを大きくした。

「だったら、ぼくも同じ。ぼくもリアの味方だよ」

 リアは言葉を失った。

 次に言葉を思い出したのは、頬を濡らす涙に気づいた後だった。

「あれ…?」

 リアは戸惑っていた。涙など、長い間忘れていた。目元に手を当てると顔を俯けた。

「…ありが…とう」

 涙が止まらなくなり、リアはそれだけ言うのがやっとだった。

 アルは黙ってそばにいてくれた。

 優しさが身に沁みた。


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