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魔王になるには?  作者: 水原慎
第三章 激突
217/312

4-5 王の本質

長文なので分割してアップしてあります。

枝番のあるものは一つの文章です。

サブタイトルは便宜上付与しました。

「てめえらのようなカスにはもったいねえがな。いいぜ。どうせ殺すんだから聞かせてやるよ。そしてオレ様の答えの前に消え去れ」

 ギーツがスティックでドロスを指した。

「消え去るのはおまえだがな」

 ドロスが鼻で笑った。

「おれが魔王になるのはな、私腹を肥やすためよ」

「…ありそうな話だな。その程度か?」

「てめえみてえなカスならそう言うと思ったぜ。だがな、おれには大事な一族が待ってるんだ。それしかねえのよ」

「王は民を守らなきゃいけないよ…」

「さすがはカスだなっ! オレ様は選ばれた人間だぞ!? 民なんぞどうでもいいんだよっ! カスはカスらしく王のために貢いで、王のために死ねっ!」 

 ドロスはアルの訴えを吐き捨てるように否定した。

「権力にはなあ、いらねえと言っても利権がついてくるのよ。それが王の本質だ」

「王の本質の一部だろ?」

 ドロスが感心したような声をあげた。

「否定しねえのか?」

「嫌でもついてくるのはおれにも分かるさ。使うかどうかは別の問題だがな。そんなに金が大事か?」

 ギーツの問いかけにドロスは大仰な声をあげた。

「大事だね。魔族にゃ金を馬鹿にするやつも多いが、そいつらだって金を使わなきゃ生きちゃいけねえんだ。オレ様には理解できねえな」

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