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魔王になるには?  作者: 水原慎
第三章 激突
210/312

3-33 生贄

長文なので分割してアップしてあります。

枝番のあるものは一つの文章です。

サブタイトルは便宜上付与しました。

 森の中に忍び笑いと囁き声が満ちた。中心には独り立つナヤカがいた。

 さも可笑しそうな女性種の声が一際高く響いた。

「生贄だわ」

「その通りだ」

「かわいそうに」「かわいそうに」「かわいそうに」「かわいそうに」「かわいそうに」

 男女の入り混じった憐憫の声が折り重なって響く。

 ナヤカはかすかに顔を俯けたまま動かない。

「胞奇子に見捨てられるなんて」

「それだけで死んでしまいたくなるような出来事ね」

「だが、事実だ」

「そう。目の前にある現実だ」

「どう料理するの?」

「一息に八つ裂きか?」

「生きたまま嬲るというのもいいが…」

「本来の目的を忘れるなっ!」

 口々に囁かれる言葉を一つの声が制した。

 森に沈黙が落ちた。

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