表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王になるには?  作者: 水原慎
第三章 激突
202/312

3-25 あたしは負けない!

長文なので分割してアップしてあります。

枝番のあるものは一つの文章です。

サブタイトルは便宜上付与しました。

「調制士はどうしたの?」

「おまえを弄びたいと言ったら、反対したので始末した」

「クソ野郎ね」

 リアは静かに侮蔑した。

「何とでも言え。おれはおまえのような気の強い女を屈服させるのが好きなんだ」

 リアは苦笑した。

 よくも平気で偏った趣味を標的とした人間の前で語れるものだ。魔族にありがちな偏執狂だった。しかも、歪み方がこの上ない。

「尊大だこと」

 盟約の儀で互いの肉体に入り込んだ血は、パートナーを失うと不純物となって魔力を減衰させる。この男のように明確に裏切れば、毒となって強力に魔力を削る。実効を伴った死者の呪いだ。だが、男は気にかけてはいないようだった。

「呪いも気にしないわけ?」

「小者の毒なぞおれに効くわけがなかろう」

 盟約を交わしてパートナーとした女性種を小者呼ばわりか。

 魔族の中には時折こういう手合いがいる。自分の力に対して過信に過信を重ねた傲慢な輩だ。

「人の下についてるようなやつが、他人を小者呼ばわりしてんじゃないわよ」

「実利を追うのがおれの趣味だ。おまえはどう思っているか知らんが、やつは強いぞ」

「ヴァン・キ・ラーゴ!」

 リアはヴァン・キ・ラーゴを叱咤した。同時に供給していた魔力を引き上げる。

 魔王になることを諦めたようなやつに、あたしは負けない!

 闘争心に火がついていた。闘争心に火がついていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ