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魔王になるには?  作者: 水原慎
第三章 激突
196/312

3-19 アルの攻勢

長文なので分割してアップしてあります。

枝番のあるものは一つの文章です。

サブタイトルは便宜上付与しました。

 もう一度光の球を使うつもりだった。今度は当てて打倒する。避けられても隙ぐらいは作れるはずだった。

「!」

 進行方向の真正面に木が落ちてきた。先端から落ちた木が倒れかかってくる。

 アルは逃げなかった。軌道を変えず、落ちかかる木の支点に向かって加速した。幹や枝のわずかな隙間を縫って脇をすり抜けた。地面に降りると反転停止し、光球を解除した。

 視線の先で木が微塵に砕けた。破片のシャワーの中からゲフィラ・オルが現れる。

 アルは頭上のロドに向かって光の球を発射した。同時に光を纏うと相手に向かって奔った。

 直撃を期待した攻撃は弾かれた。光の球はゲフィラ・オルの爪によって打ち落とされていた。アルにとっては予測の範囲だった。防がれる隙に助走の力を借りてゲフィラ・オルの頭まで駆け上がっていた。

 ロドは動かなかった。思念の糸のために両手を使っており、動きようがなかった。アルは纏った光を解除すると光の剣で糸を切った。伸びてくるノエラの手をかわし、巻きついていた糸も断ち切った。ノエラの体がぐらついた。

「ノエラっ!!」

 ロドが叫んだ。足を踏み張り、糸を支える一方で自由になった左手を伸ばした。ノエラが手を掴もうとした。アルは、その間にゲフィラ・オルの頭上から飛び降りていた。光を纏って地上を目指した。

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