表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王になるには?  作者: 水原慎
第三章 激突
180/312

3-3 ひらめいた名

長文なので分割してアップしてあります。

枝番のあるものは一つの文章です。

サブタイトルは便宜上付与しました。

 ナヤカを知っていたグナエグたちはもういない。姿は調制士同士知ってはいる。王選びが始まってからは胞奇子も目にしていよう。異名のみならリアのように聞き知った者はいるだろう。だとしても、二つの要素を結びつけて考えられる者がいるとは思えなかった。格別の興味を抱いていたリアでさえ出身地を知るまで気づかなかったのだ。

 思考を深く沈めるリアの頭にひらめく名があった。

 まさか、レガート!?

 レガートはリアといつも一緒にいた。幾度かクランゼールの空姫からひめについても語ったことがあるし、リアの執着についても知っている。ナヤカの情報を得る機会があれば、気づく可能性は十分にあった。

「どうした? リア。何か思い当たる節がある、という顔だな」

 ギーツが声をかけてきた。リアは暗い思いがしたが、話すことに決めた。きっと、ごまかしてもごまかしきれまい。

 リアがレガートについて語るとギーツは妙に納得した表情をした。

「なるほど。おまえさんが袖にした幼馴染か」

「レガートのこと、知ってるの?」

「知ってるも何も、ここにいる人間たちの間じゃ、ちょっとした語り草だな」

 リアは顔をしかめた。

 また噂の種か。魔族も結構、噂好きだ。しかも、直接語って聞かせたのはアルしかいないレガートとの間柄まで知られているとは。これでは、ナヤカの異名も考えているより広まっているかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ